子育てをしながら仕事をすることは、近年珍しいことではなくなりました。一方で、保育園の待機児童問題や、家事・育児の負担が女性に偏りがちな現状など、まだまだ課題は山積みです。
「育児中でも笑顔でい続けられる働き方にはどのようなものがある?」
「一歩を踏み出したいけど、自信がない」
と、悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
本記事では、子育て中のママに向けて、おすすめの働き方をご紹介します。働き方の種類だけでなく、コツや注意点、おすすめの仕事も紹介。独自調査による先輩ママたちからのアンケートも紹介します。
子育て中のママにとって、仕事と育児の両立は大きな課題です。しかし、働き方には様々な選択肢があります。自分のライフスタイルや家族の状況に合わせて、最適な働き方を選ぶことが重要です。
現在育休中などで、正社員として企業に勤めている人におすすめなのが、時短勤務での働き方です。
育児・介護休業法により、時短勤務制度の設置は企業の義務となっています。
労働者から育児や介護を理由とした時短勤務の申し出を拒否することは原則として違法であるため、家庭の事情やキャリアなどを考えた際に無理がないようであれば、ぜひ時短を申請してみましょう。
ただし、これから就職先を探す場合、最初から時短勤務で、正社員として雇われるのは、やや難易度が高いかもしれません。
派遣社員やパートタイマーとして働くのも、子育て中のママに人気の選択肢です。
正社員と比べて勤務時間や曜日の融通が利きやすく、家庭の状況に合わせて働き方を調整しやすいメリットがあります。
フリーランスとして、業務委託で仕事を受けるのも一つの選択肢です。在宅で働けるため、子育てとの両立がしやすいというメリットがあります。
自分のスキルや経験を活かしながら、自由な働き方ができるのが魅力です。ただし、収入の不安定さや社会保障の面での不安は、十分に考慮する必要があります。
ここでは、子育て中のお母さんにおすすめの、育児と両立しやすい仕事10選を紹介します。現在求職中の人や、転職を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
コールセンターでは、電話での問い合わせ対応や商品の案内などを行います。マニュアルに沿った業務が中心で、難しいスキルは必要ない案件も少なくありません。
シフト制で働ける点がメリットですが、長時間の電話対応は体力やメンタルに負担がかかることも考えられます。コミュニケーション力があり、丁寧な対応ができる人に向いています。
一般事務は、書類作成やデータ入力、電話応対など、オフィスワーク全般を担当します。事務経験があれば優遇されますが、未経験でも挑戦しやすい仕事です。土日がお休みになりやすいのも嬉しいポイントといえるでしょう。
規則正しい勤務時間が魅力ですが、残業が発生する可能性もあります。几帳面で、コツコツと作業を進められる人に適しています。
医療事務は、病院や診療所での受付業務やカルテ管理などを行います。医療知識を身につけられるのが魅力ですが、資格取得が必要な場合もあります。
シフト制勤務が多く、子育てとの両立がしやすい反面、土日祝日の出勤が求められることもあります。人当たりがよく、正確な作業ができる人に向いています。
WEBライターは記事の執筆、WEBデザイナーはWebサイトのデザインを担当します。在宅で働けるのが最大の魅力で、子育てとの両立に適しています。
ただし、案件の受注状況によって収入が安定しない可能性があります。文章力やデザインセンスがあり、自律的に働ける人に向いています。
飲食店スタッフは、接客や調理補助などを行います。シフト制で働けるため、子育てとの両立がしやすいのがメリットです。一方で、土日祝日の勤務が必須な点や、体力的な負担が大きいことは事前に押さえておきましょう。
明るい対応ができ、協調性がある人に適しています。
デパートやスーパー、コンビニ、家電量販店などで、商品の販売や在庫管理などを担当します。接客スキルを磨ける点が魅力ですが、立ち仕事が中心のため体力面での負担があります。
また、シフト制勤務のため、子育てと両立しやすい反面、土日祝日の出勤が必要な点は考慮が必要です。
明るい笑顔で接客ができ、チームワークを大切にできる人に向いています。
自分の得意分野を活かしてビジネスを始めるのも一つの選択肢です。子育てとの両立がしやすく、自分のペースで働けるのが魅力ですが、収入が不安定になりがちなのがデメリットです。
自己管理能力が高く、スキルなどを持っている人におすすめできます。
保育園などで子供の世話や教育を行います。子供と関わる喜びがある反面、体力的・精神的な負担が大きい仕事です。
シフト制勤務で子育てと両立しやすいほか、保育園に通う年齢の子供がいる場合は、子供を職場に預けて働くことが可能なケースもあります。保育士として働く人は、認可保育園に入るための選考にかかわる、家庭状況をポイント化した「点数」が高くなることも魅力です。
子供が好きで、体力に自信のある人に向いています。
小中学校や高校での事務作業全般を担当します。規則正しい勤務時間で、子育てとの両立はしやすい仕事です。ただし、学校事務の求人は量が多いとは言えないため、希望する仕事につけるかは不透明であるといえるでしょう。
柔軟性があり、正確な事務処理ができる人に適しています。まめに求人情報をチェックしておくことも重要です。
掃除や料理、洗濯など、家事全般を代行するサービスです。主婦の経験を活かせる点が魅力ですが、体力的な負担は大きめです。自分の都合に合わせてシフトを組みやすいため、子育てとの両立に適しています。
手際よく家事をこなせ、サービス精神がある人に向いています。
ここからは、新型コロナウイルスの感染拡大によって、子育てママにおすすめの仕事の「新定番」となった仕事を5つ紹介します。
在宅で働ける仕事から、人々の心に寄り添う仕事まで、幅広い選択肢があるため、自分に合ったものがあるかどうかをチェックしてみてください。
子供への習い事の一環として、オンライン授業やプログラミングを選ぶ親も増加してきています。それにともない、求人も増加傾向に。たんに勉強だけでなく、不登校児や、発達障害のある児童のケアを任せてもらえるケースもあるため、自身のスキルアップに役立ちそうです。
ただし、教える側のITスキルや、子供向けのわかりやすいコミュニケーションスキルが求められることには注意が必要です。
ECサイトの運営やネットショップ経営は、在宅で始められるビジネスです。商品の選定や仕入れ、サイト管理、顧客対応など、幅広い業務を担当します。
自分のペースで働ける一方、販売状況によって収入が変動するリスクがあります。また、初期費用や仕入れなどの費用もかかります。マーケティングセンスがあり、状況に柔軟な対応ができる人に適しています。
SNSを活用したマーケティングは、今や企業にとって欠かせない戦略です。インフルエンサーとして、自身のSNSアカウントを通じて商品をPRすることで収入を得ている人は少なくありません。
在宅で好きな時間に働けるのが魅力ですが、フォロワー数によって収入が左右されます。発信力とコミュニケーション能力がある人に向いています。
医療・福祉関連の事務職は、需要がなくなることがなく、安定して仕事を続けやすい職業です。
人の健康に直結するため、働きがいを感じられる反面、高い専門知識が求められます。また、細やかな気配りができ、正確な事務処理が得意な人に適しています。
コロナの外出自粛では、メンタルの不調をうったえる人も大勢いました。オンラインでのカウンセリングも主流になりつつあり、需要は増しています。
人の悩みに寄り添い、的確なアドバイスができる人に向いています。
キャリモでは、ママ100人にオンラインアンケートを実施。実際の働き方や、理想の働き方について調査を実施しました。
「実際にどんな職業に就いている?」
「月の手取りは?」
「夫や家族からの理解度はどの程度?」
など、ママたちが知りたい情報をたくさん調査しているので、ぜひ参考にしてみてください。
(調査期間:2024年6月13日〜6月14日。クラウドワークス上にて実施。n=100)
働くママたちが選んでいるリアルな職業は、以下のようなものでした。
最も多いのは会社員で24%、次いで販売・サービス業が23%、フリーランス・自営業が19%と続きます。事務職も13%と一定の割合を占めています。
正社員として働ける、休みを取りやすいなどの条件が整っている業種が人気であることが分かります。
なお、専門職として挙げられていたのは、以下のような職業でした。
フリーランス、自営業の人は、以下のような職業に就いています。
ひとくちに「働くママ」といっても、その内訳はさまざま。融通の利く職種、専門性を活かせる職種、自由度の高い職種など、それぞれのライフスタイルに合った働き方を模索している姿が浮かび上がります。
月の手取り月収(自営業の場合は、経費を抜いた平均の所得)についても調査してみました。以下のような結果が出ました。
全体的に見ると、月収10万円未満のママが約半数を占める一方、20万円以上のママも約16%と少なくありません。全体の傾向としては、扶養内で堅実に働くスタイルを選択しているママが多いことが分かります。
ちなみに、30万円以上と答えたママの手取り月収は、38万円〜50万円ほど。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、女性の平均年収は262.6万円。月に直すと約22万円程度であるため、平均を大きく上回っていることが分かります。
子供の人数については、以下のような結果が出ました。
一人っ子が半数を占めていることが分かります。
なお、国立社会保障・人口問題研究所が2021年に実施した「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」では、婚姻持続期間15〜19年の夫婦の子ども数のパーセンテージは、以下の通りです。
今回のアンケート結果と比較すると「子ども数:1人」との割合が大きく異なることが分かります。アンケートでは1人が50%を占めているのに対し、出生動向基本調査では1人は19.7%にとどまっています。
お子さんが小さいうちは、働きたくても働けない状況が続くもの。働いているお母さんたちは、何年ほど育児に専念していたのでしょうか。以下のような結果が出ました。
最も多いのは1〜2年間で、全体の47%を占めています。育休を取得してお休みを取ったお母さんが多いことが分かります。
次いで多いのは、3年以上のお休みを取った人。28%と、3割近くを占めています。比較的長期間のお休みを取った理由として、以下のような声が挙がりました。
8年ほどです。産後体調が悪く完全に無職で育児に専念していました。(Yさん)
2人目の出産前から3人目保育園年少に入る前の4年間は無職です。(Cさん)
子どもが3歳半の時点で育児と仕事の両立が限界で退職し、4年間家庭に入りました。(Mさん)
10年ほど。結婚して退職し、転勤に帯同しながら子どもが小学校に入り、6時間授業が本格化する3年生になったのを機にパートを始めました。(Pさん)
一方で、半年以内や3ヶ月以内に復職・就業しているママは合わせて10%にとどまります。産後早期の復帰は難しいことがうかがえます。
働くことにまつわる、夫や家族からの理解度についても調査してみました。
9割近い87%のママが、自分が働くことについて、夫から一定の理解を得ていることが分かりました。
ただし、「家事育児の分担は不平等に感じる」と答えたママが約61%。納得のいく家事育児の分配ができているママは3割に満たないなど、まだまだ女性が家事育児を負担する状況が多いことがうかがえます。
理想の働き方についてアンケートを取ったところ、さまざまな「ママのホンネ」が集まりました。集まった回答のうち、一部を紹介します。
育児と仕事を両立させるのが本当に下手なので、出来れば専業主婦になりたいです。収入ゼロというのも怖いので、在宅で月に8万円程稼げたら理想です。(Kさん)
子どもがまだ親を必要として一緒にいたいと言ってくれているうちは、フリーランスで自宅にいようと思っています。子どもが友達や恋人優先になり、もう私が働いても寂しくないようになったら正社員でまたバリバリ働きたいです!(Hさん)
子供が小学校のうちは帰宅も早いので、完全在宅でないにしても参観などで休みが取れたり、子供の帰宅に合わせて変えられるなど、自由が利くほうが理想です。育児は私が全面的にかかわっていたいです。理想は、夫の収入で生活は賄えて、自分の収入は子供との娯楽や自分に使えることです。(Tさん)
仕事は楽しいし今の会社も好きなのでずっと働きたいです。でも、子供が夜遅くまで留守番するのも、登下校で不審者に遭遇したり、危ない目に遭ったりすることも心配です。できるならフルリモートのフレックスタイムで勤務して、登下校の付き添いをしつつ、帰宅後は家にいてあげたいです。(Tさん)
リモート・フリーランスとして働き、夫の扶養から外れるくらい稼げるようになるのが理想です。子どもが大きくなっても在宅で働きたいと思っています。(Aさん)
仕事・家事・育児のバランスを取るのは本当に難しいです。本音はフルタイムでずっと働いて、家事と育児は誰か代わりの人にやってほしいです。今は子どもが病気の時も、夫が休まないので私が休んでいます。保育園の送迎も、ご飯も私が担当。疲れ切っており、休みが欲しいです。(Oさん)
育児と仕事の両立は大変ですが、働くことは嫌いではないし、生活の中でメリハリがつくので、何かしらの形で仕事は続けたいと思っています。子供が小学生になったら、在宅ワークで今と同じかそれ以上の収入があると嬉しいです。(Sさん)
多かったのは、子どもが小さいうちは、育児を優先しつつ、仕事と両立できる働き方を理想とするママ。「1日5時間ほど働きながら、月収20万円ほど得られるのが理想」という、「分かる!」と言いたくなってしまうような切実な声もあがりました。
一方で、働くことが好きで、子育てしながらもキャリアアップを目指したいと考えるママも少なくありませんでした。
「理想の生活」をもう少し具体的に。10年後のママたちの夢についても聞いてみました。ママ一人ひとりの人生が見える、ワクワクしてしまうような素敵な回答が集まりました。いくつか紹介します。
10年後は子どもも中学生になるので、ゴルフを始めてみたい。自分の好きなことをやりたい。(Tさん)
スキルアップのための資格を取り、正社員で働きたい。子どもの教育費や結婚資金などもしっかり貯蓄。(Mさん)
投資と貯金で、3,000万円ほど貯まっているのが理想。そこまで貯められたら今後の計画を立て、さらに5年後FIREしたい。(Mさん)
10年後は子どもたちが大学生の年齢。ほとんど手が掛からなくなっていると思うため、社内でキャリアアップをしたい。部署や勤務地の制限もなく、海外出張にも気兼ねなく行けるようになっていたい。(Oさん)
マンションでいいので、マイホームに住んでいたい。今よりも快適な住宅設備で掃除などのストレス少なく、子どもとも良好なコミュニケーションが取れる心の余裕を持っていたい。(Kさん)
研究機関か教育機関など自分のスキルを活かしたところで働いていたい。子供に対して「働く女性」のロールモデルとして背中を見せてあげたい。(Uさん)
10年後は子どもが中学生なので、フリーランス(もしくは起業家)として、子どもに「ママの仕事すごい!」って思ってもらえるようになりたい。(Hさん)
10年後は下の子も大学生になっており、ある程度自分の時間は増えると思うので旅行に行きたいです。ただ、学費がかかるので、そのぶん頑張って働いているはずです。(Hさん)
貯金やキャリアアップなどの堅実な回答ももちろんですが、趣味を追求したい、家族との時間を追求したい、旅行に行きたいなどの回答もたくさん寄せられました。
「10年後の自分を笑顔にさせるため、今できることは何か」を考えるのも、忙しい毎日を乗り切るためのヒントになるかもしれません。
配偶者の理解度と、月収に相関はあるのでしょうか。
調査では、収入が高い働くママほど、パートナーや家族の理解度が高い傾向にあります。
月収30万円以上の層では、「とてもある」「ある」と回答した人が多数を占めています。一方、月収5万円未満の層では、「ない」「全くない」と回答した人の割合が多い傾向にありました。
さらに、月収1万円以下や1〜3万円の層では、「全くない」「ない」と回答した人の割合が高くなっています。
子育て中のママにとって、仕事と育児の両立は大きな課題です。子育てと両立しやすい仕事には、いくつかの共通した特徴があるため、チェックしておきましょう。
なお、子育てと両立しやすい仕事は、ママ一人ひとりのライフスタイルによっても異なります。まずは一歩を踏み出してみて、それぞれの働き方について、自分に合うかどうかを考えてみるのもおすすめです。
子供の体調不良や学校行事などで、急に休まなければならない状況は珍しくありません。そんな時シフトを調整できる職場環境があれば、安心して仕事と子育てを両立できます。
コールセンターや飲食店、小売店などの職種は、比較的シフトの融通が利きやすいといえるでしょう。
子育て中は、保育園のお迎えや夕食の準備など、時間に追われる毎日です。子供を健康的な時間に就寝させるためには、残業の少なさはマストといえるでしょう。
たとえば、一般事務や学校事務など、比較的定時で帰宅できる仕事は、子育てとの両立に適しています。ただし、繁忙期には残業が発生する可能性もあるので、事前に職場の状況を確認しておくことが大切です。
子供の運動会や発表会、授業参観、PTAへの参加など、子供の成長に欠かせないイベントは数多くあります。また、長期休暇やゴールデンウィークなどは、働きたくとも働けないケースも多いことでしょう。
子供のスケジュールに合わせて休暇が取りやすい職場は、子育てママにとって働きやすい環境といえます。たとえば、人員が多い職場や、企業内で保育所や学童などの優先入所がある仕事だと、お休みにも対応しやすくなりそうです。
コロナ禍をきっかけに、在宅勤務やテレワークの導入が進んだ企業も多いでしょう。子供に長時間のお留守番をさせず、「いってらっしゃい」「おかえり」を言ってあげられるリモートの仕事は、多くのママにとって魅力に映るかもしれません。
WEBライターやWEBデザイナー、オンライン教育の講師など、在宅で働ける職種は増えています。
フリーランスとして、業務委託で仕事を受けるのも、子育てママに適した働き方の一つです。自分の都合に合わせて仕事を選べるので、子育てとの両立がしやすいのが最大のメリットです。
また、在宅で働けるので、子供のそばで仕事ができるのも魅力です。ただし、安定した収入を得るためには、自分の強みを活かせる分野で、着実に実績を積み重ねることが大切です。
ここでは、子育てママが仕事を選ぶ際に、見落としがちな3つのポイントを詳しく解説します。
子育て中は、時間も体力も限られているもの。だからこそ、自分のスキルや経験を最大限に活かせる仕事を選ぶことが大切です。今までの仕事経験や資格を活かせば、スムーズに仕事に取り組めるでしょう。また、自分の強みを活かせる仕事なら、やりがいも感じられます。
自分の経験を棚卸しして、得意分野で勝負してみましょう。
「何が得意なのか分からない」
「華々しい経歴がない」
と悩んでいる方は、自分の強みを発見するためのコーチングを受けてみるのも1つの手段です。自分の魅力や強みなどをプロに聞き出してもらえますよ。
子育ては、子供の成長とともに変化していくもの。子供の年齢に合わせて、働き方を柔軟に変えていく姿勢が大切です。
たとえば乳幼児期は、子供との時間を大切にするためにも、パートタイムや在宅ワークなど、時間の融通が利く働き方をしたいと考える方も多いはず。
一方で、子供が幼稚園や保育園に通い始めたら、少しずつ働く時間を増やしていくのも良いでしょう。
小学生以降は、PTAや学童保育、習い事など、子供の予定に合わせて働き方を調整する必要があります。さらに、学童に入りやすい小学校3年生までと、学童に入れず、塾などの習い事が増えだす4年生以降では、働き方の悩みも変わってくる傾向にあります。
子育てと仕事の両立は、ママだけでは難しいもの。パートナーや周囲の理解と協力が不可欠です。
まずは、パートナーと子育ての分担について話し合っておきましょう。お互いの仕事の状況を理解し、家事や育児を分担することが大切です。
平日は仕事で忙しいママなら、休日のうち1日はパートナーが子供の面倒を見るなど、協力し合える関係を築けておけると安心です。
また、実家の親や近所の友人など、頼れる人がいるのであれば、サポートを依頼することも大切です。人は案外、頼られると嬉しいもの。「こんなことをお願いするのは気が引ける」と思わず、困ったときは周囲に気軽に声をかけてみましょう。
東京や千葉、埼玉、神奈川などにお住まいのママの場合、希望の保育園に入れないケースも珍しくありません。そんな時、どのように仕事を選べばいいのでしょうか。
ここでは、認可保育園に預けられない場合の仕事選びの工夫を詳しく見ていきます。
企業主導型保育園は、企業が主体となって設置・運営する保育施設で、従業員の子供を優先的に受け入れてくれます。また、病院や介護施設などには、院内保育所が併設されていることがあります。
また、保険営業、ヤクルトレディなどの仕事は、歴史的に育児中の女性を雇用してきた背景があり、企業内に保育所などを備えているケースが少なくありません。
ファミリーサポートセンターは、地域の中で子育ての援助を行うボランティア組織です。センターに登録している援助会員が、子供の預かりや送迎を行ってくれます。
また、一時預かり保育は、保育園や幼稚園で一時的に子供を預かってもらえるサービスです。
パートタイムの仕事や不定期な仕事をしている場合、ファミリーサポートセンターや一時預かり保育を利用することで、子供の預け先を確保できそうです。
子供の預け先がどうしても見つからない場合は、在宅ワークや自営業など、柔軟な働き方を検討するのもおすすめです。
WEBライターやWEBデザイナー、オンライン教育の講師など、在宅で働ける職種は増えています。また、自分の得意分野を活かして、自営業として独立するのも一つの選択肢です。
ただし、子供が家にいる状態で仕事をするのは至難の業。思ったようにはかどらなかったとしても自分を責めすぎないことが重要です。
認可外保育園は、国や自治体の認可を受けていない保育施設です。施設の利用費は国からの補助が出ておらず、6〜10万円ほどに設定されていることが一般的です。
ただし、両親の収入によっては、認可保育園とそれほど変わらない料金になるケースも少なくありません。企業主導型の保育園の場合はさらに料金が低くなり、3万円台などになることもあります。
「料金が高いから」という理由で認可外の保育園を敬遠しているのであれば、ぜひ一度、保育園に問い合わせてみましょう。
突発的な休みなどに対応したい方は、ぜひベビーシッターの利用登録をしておきましょう。子供の体調が悪い時や急な残業の際にも、柔軟に対応してくれます。
費用面では他の選択肢に比べて高くつく場合もありますが、補助金制度によって利用料金が還付される自治体もありますので、ぜひ調べてみましょう。
子育てと仕事の両立は、ママにとって大きなチャレンジです。でも、いくつかのコツを押さえておけば、きっと乗り越えられるはず。ここでは、子育てと仕事の両立を成功させる5つのコツをご紹介します。
何よりも大切なのが、家族の理解と協力です。特にパートナーには、家事や育児を分担してもらうことが重要。「仕事が忙しいから」と言って、全てをママに任せっきりにするのはNGであることを理解してもらいましょう。
また、実家の親や近所の友人など、頼れる人がいるのであれば、サポートを依頼することも忘れずに。きっと快く引き受けてくれるはずです。
子供の急な病気や行事などで、休みを取らなければならない場面は少なくありません。
そんな時に、「子育て中だから」と言いにくい雰囲気の職場では、ママ自身にストレスが溜まってしまいます。できれば職場には、育児の実情を話し、自分のできること・できないことを伝えておきましょう。
ただし、頼んでばかりではママ側も心苦しいもの。余裕があるときや、慣れている業務については積極的に引き受けるなど、「持ちつ持たれつ」の関係性を意識できるとよいでしょう。
限られた時間の中で、仕事と育児を両立するには、とにかく時短が最重要。
以下のような時短術を活用してみてください。
子供の成長とともに、ママの働き方も変化していくもの。乳幼児期は子供との時間を大切にするために、時短勤務やパートタイム、在宅ワークを選ぶママも多いでしょう。
一方、子供が小学生になれば、放課後の時間も活用しやすくなります。
子供の年齢に合わせて、働き方を柔軟に変えていく姿勢を持つことが重要です。
子育てと仕事の両立は、とにかく自分を追い込みがち。周囲からの期待を強いプレッシャーを感じるママも多いのではないでしょうか。
家族の笑顔のためには、ママの笑顔が欠かせません。たまには自分一人の時間を持てるよう、家族に協力してもらいましょう。
会社勤めが合わないと感じるママは、フリーランスとして独立することも考えてみましょう。自分の得意分野を活かせる仕事であれば、やりがいを感じられるはず。在宅で仕事ができるので、子育てとの両立もしやすくなります。
ただし、収入の不安定さには十分注意が必要です。案件が途切れることのないよう、日頃から案件募集などについて、アンテナを張っておくことが大切です。
「案件が獲得できるか不安」という方は、弊社キャリモのマッチングサービスを活用してみませんか。キャリモは、ワーキングマザーの新しい働き方を応援する、フルリモート案件限定の案件紹介サービスです。
「子育てしつつ、キャリアも諦めたくない」
「スキルを活かしてフリーランスになりたいけど、一歩が踏み出せない」
そんなママも、キャリモなら安心してチャレンジできます。
子育てと仕事の両立は、どんなお母さんにとっても大変なもの。自分のスキルや経験を活かしながら、柔軟に働き方の選択肢も検討してみましょう。
「10年後、自分はどんなふうに生きていたい?」そんなことを自問自答しながら、ママ自身がご機嫌でいられる暮らしを作り上げることが、子育てと仕事の両立の秘訣です。
「子育てしながら、キャリアも諦めたくない」
「スキルを活かして、もっと自由に働きたい」
そんなママにおすすめなのが、キャリモのような、キャリア女性向けリモート案件マッチングサービスです。無料登録をすると、自分のスキルや経験、希望条件にマッチしたリモート案件が紹介されます。
案件獲得から業務遂行、報酬交渉まではコンシェルジュがサポートしてくれるので、フリーランスとして働いた経験がない人でも安心です。
育児と仕事を両立させたい人は、ぜひキャリモを検討してみてください。