フリーランスの働き方も一般的となり、フリーランスとして活躍する女性も増えてきました。しかし「フリーランスになりたいけど、資格は必要なのかな?未経験でも大丈夫な仕事はある?」と不安を感じている女性も多いのではないでしょうか。
結論、スキルさえあればフリーランスとして働く上で資格は必ずしも必要ではありませんが、持っておくと有利になる資格もあります。
本記事では、女性がフリーランスとして働く上でおすすめの資格や、資格を取得するメリット、資格を活かせる仕事を解説。さらに、未経験から働きやすいおすすめの職種や、フリーランスとして働く女性の体験・や口コミについてもご紹介します。
また「フリーランスで働きたい」と考えている女性におすすめのエージェントも紹介しているため、ぜひ最後までお読みください。
フリーランスとして働く上で、法的な資格は必要ありません。しかし、専門性を高めて安定した収入を得るために、資格取得を検討する方も増えています。
そもそも、フリーランスで働き始める際、個人事業主としての開業届を税務署に提出することから始まります。もちろんこの手続き自体に、特別な資格や許可は要りません。必要な書類を記入して提出するだけで、フリーランスとしてのキャリアをスタートできます。(開業届の提出もマストではありませんが、提出することで青色申告での確定申告が可能になります)
ただし、業界や職種によっては国が定める資格が必要な場合があります。例えば、下記のような職種です。
一方で、フリーランスに人気の「ライター、デザイナー、プログラマー」などの職種では、資格がなくてもスキルと実績があれば仕事を受注できます。
フリーランスの魅力は、自分の強みやキャリアを活かして柔軟に働けることです。営業事務の経験を活かして在宅ワークのアシスタント業務を始めたり、子育ての経験を活かしてママ向けのサービスを提供したりするなど、必ずしも資格がなくても、経験やスキルを活かした働き方が可能です。
フリーランスで働く女性にとって資格を持つことは、信頼性が向上したり、仕事の幅が広がったりと大きなメリットがあります。
資格の取得は、フリーランスの信頼性を高める重要な要素となります。特に営業活動において「資格を持っていること」は大きな強みと言えます。クライアントは実績やポートフォリオと共に、資格を重視する傾向にあるためです。
国家資格や公的機関認定の資格は、専門知識と技術力の証明として高く評価されます。例えば、ITスキル標準(ITSS)に基づく資格やビジネス実務法務検定は、業務遂行能力を示す指標として広く認知されています。
新規取引の際に、専門性をアピールできる保有資格を提出することで、営業活動を有利に進められるでしょう。
資格を取得することで、請け負える仕事の種類と範囲が広がります。基礎的な資格から専門的な資格へと段階的に取得することで、より高度な案件にチャレンジすることも可能です。
例えば、マーケティング分野では「Google認定資格」を取得することで、Web広告運用やアナリティクス案件の提案をおこないやすくなります。独立したばかりで個人の実績を開示できない場合でも、資格のアピールは有効です。
複数の関連資格を組み合わせることで、独自のサービス展開も可能です。「ファイナンシャルプランナー」と「宅地建物取引士」の資格を持つことで、不動産投資のコンサルティングなど、専門性の高いサービスを展開できるようになります。
資格の取得は、収入の安定化につながります。専門性が認められることで、継続的な案件の受注や、より高単価な案件の獲得が期待できます。
例えば、フリーランスのWebライターとして働いている場合、FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を持っていると、高単価な案件が獲得可能です。一般的に金融系ジャンルの記事は専門ライターが少なかったり、利益率の良さからクライアントの予算が多かったりと、単価が高い傾向にあります。文字単価も5円台を目指せるため、収入が安定しやすいでしょう。
また資格に基づく専門知識を活かし、コンサルティングやセミナー講師など、収入源を多様化できます。
資格を取得することで、さらに深い専門性を身につけられ、キャリアの形成にもつながります。専門資格を持っておくと、産休・育休後の復帰時もスキルの証明として活用できます。
会社員の場合、産休や育休を取るとブランクが生じてしまいますが、フリーランスであれば、すぐに復帰することも可能です。
また、専門性を活かした執筆や講演など、活動の幅を広げることも期待できます。
独立して働く女性にとって、スキルアップや収入アップにつながる資格選びは重要なポイントです。フリーランスとして働く場合、業務の専門性を高める資格に加えて、経営者としての視点も必要になります。
また、働き方の自由度が高いフリーランスは、資格取得に向けた学習時間も確保しやすい環境にあります。女性の社会進出を後押しする支援制度も充実してきており、資格取得のハードルは低くなっているため、資格取得の選択肢も考えてみてくださいね。
FPは、個人の資産運用や生活設計に関する総合的なアドバイスを提供する資格です。フリーランスの収支管理や確定申告、保険選びなど、独立して働く上で役立つ知識が身につきます。FPには3級から1級まであり、入門編となる3級は独学でも半年程度で取得が可能です。
FPは通信講座やオンライン学習など、自分のペースで学習を進められる環境が整っています。資格取得後は、個人相談業務や企業向けセミナー講師、金融機関での相談員など、多様な働き方が選べます。
リモートワークでの相談業務が一般的になり、子育て中の女性でも働きやすい職種として注目されています。
語学力を証明する資格は、グローバル化が進むビジネス環境で強みとなります。TOEICスコア800点以上、英検準1級、中国語検定2級などの資格があると、翻訳や通訳の仕事を受注しやすくなります。
語学資格を活かした仕事は、翻訳だけに留まりません。Webライターとして外国人観光客向けの情報発信を手がけたり、海外企業の日本進出支援で通訳業務を担当したりと、活躍の場は広がります。
また、英語や中国語のSNS記事作成、多言語サイトの制作など、デジタルマーケティング分野でも需要が増加しています。
さらに、海外クライアントと直接取引ができる点も魅力です。海外の仲介サイトを利用する場合、日本語ネイティブかつ英語対応可能なフリーランスへの需要が高く、日本の相場より高い報酬を得られるケースもあります。在宅で時差を活かした働き方も可能で、収入源の多様化につながります。
秘書検定と簿記検定は、フリーランスの業務管理能力や経営感覚を養う基礎資格として評価されています。秘書検定2級は、ビジネスマナーやオフィス実務に関する知識を証明し、事務代行やバーチャルアシスタントの仕事に活用できます。
日商簿記検定は、独立時に必要な会計知識を体系的に学べる資格です。3級は基本的な経理実務、2級は財務諸表の作成など、実践的な内容を習得できます。記帳代行や確定申告サポートなどの経理業務を請け負うことも可能です。
両資格とも、オンライン対策講座や通信教育など、学習環境が充実しています。ビジネス系の資格は案件獲得の武器になるだけでなく、クライアントとの信頼関係を良好に保つ上でも役立つでしょう。
働く時間や場所を自由に選べるフリーランスは、女性のライフステージに合わせた柔軟な働き方を実現できます。在宅ワークが一般的になり、育児や介護と両立しながら専門性を活かせる仕事が増加しています。
ここでは、フリーランスとして働きたい女性におすすめの仕事を、
にわけて紹介します。
専門資格やビジネススキルを活かしたフリーランス業務は、安定した収入につながります。資格保有者向けの案件は契約期間が長く、継続的な取引に発展しやすい点が特徴です。
Webデザイナーは在宅で業務がおこなえるため、子育て中の女性に人気の職種です。
スキルや経験が重視される職種であるため、資格は必要ありませんが、資格をアピールすることも有効です。Webデザイン技能検定やAdobe認定資格があると、さらに高単価な報酬の交渉が可能になります。
サイト制作だけでなく、バナーやSNS用画像作成など、小規模な案件を組み合わせて安定収入を得られます。未経験でも3〜6ヶ月の学習でポートフォリオを作成し、副業から始められます。
語学資格を活かした通訳・翻訳の仕事は、時間や場所にとらわれない働き方が可能です。
TOEIC900点以上や通訳案内士の資格があると、観光案内や商談通訳など、幅広い業務を受注できます。
Zoomなどを使用したオンライン通訳も増加しており、安定した収入を稼ぐフリーランスも珍しくありません。
社会保険労務士や税理士などの国家資格は、高単価で安定した収入を見込める職種です。顧問契約を結ぶことで、月額の固定収入を確保できます。
ただし、国家資格となるため、資格の習得は容易ではありません。本業を続けながら、資格習得に向けた学習を継続するのはとても困難です。しかし、一度取得できれば、生涯にわたって活躍する資格となるでしょう。
士業であってもオンラインでの相談業務が一般的になり、地域を問わず顧客獲得が可能です。育児との両立を考える女性に適した仕事として注目されています。
産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格は、働き方改革とメンタルヘルスケアの重要性の高まりにより、その価値が上昇しています。
特に、コロナ禍以降、従業員のメンタルヘルス管理や新しい働き方への適応支援など、企業の課題は複雑化し、専門家への需要が急増している傾向です。
企業向けサービスでは、従業員カウンセリング、ストレスチェックの実施・分析、管理職向けメンタルヘルス研修などが提供可能です。個人向けには、キャリア相談、転職支援、リーダーシップ開発コーチングなどがあります。
オンラインカウンセリングの普及により、地理的制約なく全国の顧客にサービスを提供できるようになりました。企業研修や個人研修だけでなく、顧問契約により安定収入も期待できます。
フリーランス市場は、実務経験や即戦力スキルが重視されますが、中には未経験からでも始めやすい仕事もあります。具体的な職種を紹介していきましょう。
文章作成スキルを活かせるWebライターは、フリーランスとして活動したい方にもハードルが低く、気軽に始めやすい仕事です。企業ブログやメディアサイトの記事作成など、在宅で完結する業務が中心です。
記事構成力やSEOの知識が身につくと、高単価な案件も狙えます。継続的な依頼につながることも多く、多くのクライアントと取引することで、安定した収入を稼げます。
一般的な事務経験を活かせるオンライン秘書は、フリーランスとして在宅で始められます。スケジュール管理やメール対応、データ入力など、基本的なPCスキルがあれば着手可能です。
複数のクライアントを持つことで、収入を安定させられる点も魅力です。秘書検定のようなビジネス系の資格を持っていると、さらなる収入アップも期待できます。
InstagramやTwitterなどのSNS運用代行は、個人での利用経験を仕事に活かせます。月額3~5万円の小規模案件から始め、企業アカウントの運用実績を積むと、月収20~30万円の案件も獲得できます。
写真撮影や投稿文作成など、得意分野を活かした提案が可能です。ライターとして活動している場合や、デザイナーとしての画像作成スキルがある場合、SNS運用代行を掛け合わせることでより仕事の幅が広がるでしょう。
営業事務の経験を活かせる営業アシスタントも、フリーランスとして人気の職種です。見積書作成やデータ集計、顧客フォローなど、営業担当者のサポート業務を担当します。フルリモートワークでも業務遂行が可能で、時間を有効活用できます。
「フリーランスとして働いてみたいけれど、資格がないから不安・・・」と悩んでいる方も、これまでの営業事務の経験を活かして、フリーランスとして活躍できるかもしれません。
キャリモでは、フルリモート&時短で働けるオンラインアシスタントの仕事を紹介しています。営業事務、秘書、人事、広報、マーケティングなど、扱っている職種は多岐に渡ります。正社員としての実務経験があれば、フルタイムはもちろん、「週3日・1日4時間」など柔軟な働き方が可能です。どんな仕事があるか興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
フリーランスは働く時間と場所を自分で決められるため、女性の多様な生活スタイルに対応できます。通勤時間がなくなり、自分のペースで仕事を進められるため、心身の負担も軽減します。
また、収入面でも魅力が多く、従来の派遣やパートに比べると、働いた分だけ収入が増えるのもメリットです。
在宅で働けるフリーランスは、育児や介護の合間に仕事時間を確保できます。保育園の送迎時間に合わせて仕事を始められたり、子どもの急な体調不良にも柔軟に対応できたりするメリットがあります。
子育て中の女性に着目すると、朝7時から9時は家事や送迎、9時から14時は仕事、15時から18時は育児と家事、夜20時から23時は仕事、といった時間配分で1日を組み立てることが可能です。従来の会社勤めでは難しかった時間の使い方が可能になり、育児の時期でもキャリアを継続できるでしょう。
仕事内容も、子どもの成長に合わせて調整できます。乳児期は短時間の案件を中心に、幼稚園入園後は長期プロジェクトにも参加するなど、ライフステージに応じた働き方を選択できます。
フリーランスでは、仕事量と納期を自分で調整できます。1日4時間から始めて徐々に仕事量を増やしたり、繁忙期は集中して働き、閑散期は充電期間に充てたりと、柔軟な働き方が可能です。
特に女性はホルモンバランスによって、日々体調が変わります。生理痛がつらい日は午後から仕事を始めたり、更年期症状で体調が優れない時期は仕事量を調整したりできます。
また、会社員時代のスキルを活かしながら、少しずつ新しい分野にも挑戦することも可能です。経理事務の経験者が、副業でWebライターとして活動を始め、徐々に本業に移行するケースも増えています。仕事を選択する自由があるため、自分の興味や市場のニーズに合わせてキャリアを構築できます。
フリーランスの収入は、実力と努力次第で大きく変動します。「フリーランス白書2024」によると、年収が200〜400万未満が26.8%、400〜600万未満が15.8%、さらに600〜800万未満が11.4%と幅広いことがわかります。
給与制の会社員とは違い、自分が働いた分だけ報酬を得られるのがフリーランスの特徴です。産休や育休などでキャリアを諦めてしまう女性の会社員もいますが、フリーランスで働き続けている間は、自分の努力次第でいくらでも稼げます。
フリーランスとして働く女性のリアルな口コミを集めました。資格ありで働いている方と、資格なしで働いている方、それぞれ参考にしてみてください。
今私の収入源は、
— あめいろ🍭オンライン秘書 (@ameiro_home) March 12, 2024
①オンライン秘書
②作業療法士
の2種類がある。
在宅ワークをしようと思った時、何のスキルもない自分に絶望したけど
今こうしてフリーランスを続けるために、作業療法士の資格が役に立ってる☺️
働き方に決まりなんかなくて、使えるものはなんでも使うスタイルでやってます👍
幅広い知識を持つことは、多くの場面で役立ちます。資格はその人のキャリアや目標に合わせて考えるべきです。フリーランスとして自分の進むべき道を選び、その道に必要な資格やスキルを習得することは、効果的なキャリア戦略となります。無駄な時間やお金をかけず、自身の成長と実績に集中しましょう。
— 椎あさひ@いろいろな顔をもつ栄養士 (@kasegueiyoshi) November 25, 2024
【Web制作に資格は一切不要】
— K┊︎Web作る人 (@k_webcreate) May 21, 2024
Web制作のお仕事に、資格は何もいりません🖐️
ただ、役に立たないわけでもありません。
1⃣無理して取るほど役には立たない
2⃣最終的に評価されるのは実績
3⃣就職には有利な場合が多い
4⃣フリーランスには特に意味はない
ちなみにうちは普通自動車免許を持ってます😤
【手に職はいらない】
— ナラ🌈繊細ズボラフリーランス (@zubora_nara77) July 19, 2024
資格も何も持っていなかった私は、副業を始めるときに「手に職が必要だ!」と思っていました。でもそれは間違いでした。
なぜなら、技術よりもマインドが大事だったから。
・素直に学ぶマインド
・成功するマインド
これらのマインドが身に付いたら手に職をつければいい◎
女性がフリーランスとして働く上で、必要な資格について解説しました。専門性をアピールできる資格は、フリーランスとしてのキャリアアップにつながりますが、必ずしも必要とは限りません。
フリーランスは資格がなくても、スキルや経験を活かして働けるのが大きな魅力です。例えば、フリーランス特化型のエージェントサービス「キャリモ」では、専任のキャリアアドバイザーが個々の状況や希望に合わせて、最適な案件をマッチングしてくれます。
「週3日」または「週5日×1日3時間から」など勤務形態も柔軟なため、フリーランスならではの働き方が実現できます。さらに、営業アシスタントやオンライン秘書などの案件も扱っているため、これまで企業で勤務していた経験も活かせます。
フリーランスとしてすぐに一歩を踏み出したい方は、ぜひご相談ください。