業務委託という働き方に興味を持ちながらも、「本当に大丈夫なの?」「やめたほうがいいって聞いたけど…」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「業務委託はやめたほうがいい」と言われる理由を詳しく解説します。収入の不安定さ、社会保障の問題、孤独感など、従来の雇用形態とは異なるリスクや課題を見てみましょう。
また、実際に業務委託で働く方や、正社員に戻った方へのインタビューも掲載。
業務委託を検討している方、すでに始めているけれど不安を感じている方、この働き方が本当に自分に合っているか迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。
多様な働き方が注目される昨今、業務委託という形態も増加しています。
自由度が高く、専門性を活かせる反面、安定性に欠ける面もある業務委託。特徴を詳しく見ていきましょう。
業務委託とは、企業が特定の業務を、外部の企業や個人に依頼することをいいます。直接の雇用関係を結ばずに、対等な立場で業務を行うのが特徴です。
業務委託契約には主に3種類あります。
請負契約とは、成果物の完成に対して報酬が支払われる契約です。デザイナーやライター、プログラマー、営業などが選ぶことの多い契約方法といえます。仕事を引き受けるフリーランスなどの「受託者」は、成果物を「完成」させる責任が発生します。
このため、契約で定められた品質基準を満たしていない場合、「受託者」は義務として、修正や再納品をしなければなりません。なお、業務をどのように進めるかは、引き受けた「受託者」の裁量に任されます。
次に委任契約とは、特定の業務を実行してもらうことが目的の契約です。弁護士や医師、不動産業者などが選ぶことの多い契約方法です。
請負契約との違いは、成果物が必ずしも「完成」しなくてもいいこと。たとえば弁護士であれば、勝訴でも敗訴でも契約金額を支払うなど、業務の遂行そのものに対して報酬が発生します。
最後に準委任契約は、委任契約と同様、特定の業務を実行してもらうことが目的の契約です。委任契約との違いは、法律行為以外の幅広い業務が対象となっていること。
ITエンジニアやコンサルタント、美容師、エステティシャンなどが主な対象です。対象となる業務の範囲が広いため、ビジネスシーンでよく使用される契約形態といえるでしょう。
業務委託と正社員の主な違いは、以下の4つです。
業務委託 | 正社員 | |
雇用関係 | 雇用関係なし | 雇用関係あり |
指揮命令 | 企業の命令下にない | 企業の命令下 |
労働時間 | 時間の拘束なし | 時間の拘束があるケースが多い |
報酬・給与 | 成果に応じた報酬 | 定期的な給与+各種社会保険、福利厚生 |
雇用関係の有無によって、働き方にも大きな違いが出ていることが分かります。
業務委託は契約形態を指します。
一方でフリーランスは、特定の企業や団体に所属せず、自身のスキルや経験を活かして仕事を請け負う働き方全般のことをいいます。フリーランスという言葉に、明確な法的定義はありません。
フリーランスの多くは業務委託契約で働きますが、業務委託=フリーランスではないことを押さえておきましょう。
近年、フリーランスでの働き方を選ぶ人は増えてきています。ランサーズの発表した数字によると、フリーランスとして働く人は、2015年時点では937万人でしたが、2021年時点で1,577万人と大幅に増加。
参考:新・フリーランス実態調査 2021-2022年版 – Speaker Deck
業務委託を選ぶ人が増えている理由としては、以下のようなものが考えられます。
ただし、収入の不安定さや福利厚生が受けづらいといったデメリットもあるため、自身の状況などを踏まえて、よく検討することが重要といえるでしょう。
業務委託の働き方には多くの魅力がありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。ここでは、業務委託をやめたほうがいいと言われる主な理由について解説します。
仕事の量や案件によって収入が変動しやすいのは、大きなデメリットといえるでしょう。毎月決まった給料が入る正社員と違い、フリーランスになると、月の収入予測が立てにくくなることが一般的です。
ただし、複数のクライアントを持つといった工夫次第では、収入を安定させることも不可能ではありません。
業務委託の場合、健康保険や国民年金などの社会保険料を、自分で支払う必要があります。また、確定申告なども自分で実施することが必要です。
フリーランスのなかには、確定申告の手間を避けるために白色申告を選択する人もいるほど。簿記やフィナンシャルプランナーなどの資格を事前に軽く勉強するなどして、お金周りの知識を身につけておくと安心して業務を開始できそうです。
業務内容や報酬、納期などが曖昧だと、トラブルに発展してしまう可能性があります。契約書は、一般的な文章とは気をつけるべきポイントなどが異なるため、慣れないうちは不安要素も強いものですよね。
不利益になる項目がないかどうかしっかり確認し、不明点は事前に話し合っておくことが大切です。
株式会社Lboseの調査によると、フリーランスの約半数が日々の仕事の中で孤独を感じていることが分かっています。
参考:フリーランスの2人に1人が、「孤独を感じる」「メンタルヘルスに課題を感じる」と回答。 | 株式会社Lboseのプレスリリース
一人で仕事をすることが多いことや、在宅勤務で自宅から出る機会が減少すること、仕事上の人間関係が希薄になりやすいことなどが理由として考えられます。コミュニティに参加するなど、同じ立場の人とつながる機会を持つことが大切です。
また、案件探しに悩んだときは、エージェントの活用も検討してみましょう。
たとえば弊社「キャリモ」が提供する、キャリア女性向けのリモート案件マッチングサービスでは、孤独感や不安を抱えるフリーランスの方々に、安心して仕事に取り組める環境を提供しています。
やりがいを感じながらスキルアップを目指せるハイレベルな業務で、孤独感を軽減。また、業務開始後も、業務上以外の不安な点があればキャリモに相談ができます。
自由な働き方ができる反面、仕事とプライベートの境界線が曖昧になりがちです。仕事の時間はしっかり働き、業務時間が終われば切り替えてしっかり休むといった、自己管理能力が求められるでしょう。
業務委託の働き方には、従来の雇用形態にはない独自の利点があります。メリットを確認することで、自分のキャリアや生活スタイルに業務委託が適しているかどうか判断してみましょう。
自宅やカフェなど、好きな場所で仕事ができるのは、大きなメリットといえるでしょう。
「都会に通勤するのが辛い」
「地方在住なので、仕事がなかなか見つからない」
といった状況でも、オフィスに縛られず、自分に合った環境で働けます。
自分のペースで仕事を進められるため、生活スタイルに合わせて柔軟に働く時間を決められます。
育児中のママや介護中の方、ワークライフバランスを重視される方などに、特におすすめできる働き方といえるでしょう。
正社員のように、スキルの高まりと基本給が直接的に比例しない働き方に比べ、業務委託は、スキルや経験に応じて収入を上げられる可能性が高いことが特徴です。
スキルアップに伴い、より高い報酬の案件を受注できるほか、複数の案件を同時に進行させることで、収入を増やせます。上昇志向の強い人にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
弊社キャリモでも、案件獲得のお手伝いが可能です。
企業との時給交渉をキャリモが代行するため、スキルに見合った報酬を得られますよ。高収入を目指したいフリーランスの方は、ぜひキャリモの利用を検討してみてください。
自分の得意分野を活かした仕事に特化して働けるのも嬉しいポイントです。
「専門職として、自分のもつスキルを十分に活かしたい!」
「職場の雰囲気が自分に合わず、ややストレスを感じる」
といったストレスを抱えることなく専門性を磨き、市場価値を高められます。
また、異なる業界や企業との仕事を通じて、多様な経験を積めるのも嬉しいポイントです。
業務委託の働き方は、誰にでも適しているわけではありません。ここでは、業務委託の働き方に特に向いているタイプの人々について詳しく見ていきます。
業務委託は、時間や場所の自由度が高いため、育児や介護など、ワークライフバランスを重視する人には特におすすめの働き方です。
子供の風邪やお迎え、学校行事などでも、職場へのストレスを感じることなく休みを取れるのは、大きなメリットといえるでしょう。
業務委託では、特定の分野での専門性が重視されます。特に以下のような職業の方は、案件も見つかりやすいでしょう。
専門知識や技術を持つ人々にとって、業務委託は自身の能力を最大限に活かせる可能性の高い働き方といえるでしょう。
業務委託では、案件や仕事内容が状況に応じて変化することがあります。また、常に声のかかる存在であるためには、自己研鑽も欠かせません。
新しい環境に適応できる人や、多様な仕事に挑戦したい人は、業務委託の働き方を楽しめるでしょう。
正社員から業務委託への転身は、とても大きな決断です。スムーズな移行を実現するためには、計画的なアプローチが欠かせません。各ステップを丁寧に踏むことで、リスクを最小限に抑えましょう。
まず自分のスキルや強みを客観的に分析することが重要です。
これにより、業務委託として提供できる価値を明確にできます。
「そんなに強みがない」という人は、コーチングなどで強みを他者に分析してもらうことや、強みを新たに身につけるためスクールに通うなどの対策をとってみるのもおすすめです。
業務委託として独立するには、ある程度の資金が必要です。
おおよそ半年間ほどは売り上げが立たないと見込みを立てたうえで、十分な資金的余裕を持って独立に向けて動き出しましょう。
業務委託案件を中心に仕事を始めると決めた際は、ぜひ個人事業主として開業届を提出しましょう。開業届を提出しなくとも、業務委託の仕事は請け負えますが、提出することで税務上の「個人事業主」となります。
青色申告の承認申請書が提出でき、税金がより多く控除されるなど、税制面でメリットを受けることができます。また、「開業届を出したほうが、覚悟が決まる」と考える人も少なくありません。
開業届は就業中に提出しても問題ありません。継続的に事業を提供する場合は、事業開始から1ヶ月以内に提出することが求められているため、早めに提出するよう心がけましょう。
いきなり退職するのは、生活の保証もなくリスクが高いもの。
会社の副業規定を確認し、問題ない場合は、副業から事業をスタートさせてみましょう。クラウドソーシングサイトなどで小規模な案件から経験を積み、徐々に顧客や案件を増やしていくことで、実績を作りながらノウハウを蓄積できます。
フリーランスや個人事業主として成功するためには、単に専門的な技術やノウハウだけでなく、ビジネスを運営する上で必要な幅広い能力が重要となります。以下では、業務委託で活躍するために特に重要と考えられる7つのスキルについて詳しく解説します。
営業スキルは業務委託の営業において最も重要な能力の1つです。
以下のような力は、ぜひ書籍やセミナー、講座などで積極的に身につけてみましょう。
フリーランスとして働く上で、お金への苦手意識はできるだけなくしておきましょう。
収支の把握や予算管理のほか、税金の計算と納付、適切な報酬の決定などは、個人で事業を進めるうえでどうしても必要となります。
簿記やフィナンシャルプランナーなどの資格を勉強することでも体系的な知識が身につくため、ぜひトライしてみてください。
個人事業主は、事務作業をする機会が多くあります。
こういったタスクは、スピード感をもって、ミスなくこなすことが重要です。管理ツールを導入するなどして、抜け漏れなく効率的に業務を進められるようにしましょう。
また、データ入力やファイリングなどの基本的なスキルも、不安がある場合は確認しておくのがおすすめです。
より高単価の案件を多く獲得するためには、自身のサービスを効果的にアピールし、案件を獲得するためのマーケティングスキルも重要です。
セルフブランディングや、SNSやWebサイトを活用した情報発信、競合他社との差別化戦略などは、常に意識しておきましょう。
自己管理能力も重要です。以下のような、「ワクワクして仕事を続けるための工夫」は常に実施しておきましょう。
手を抜いた仕事はクライアントからの信頼を失うだけでなく、長期的なキャリアにも悪影響を及ぼします定期的に自分の仕事を振り返り、改善することを意識しましょう。
幅広い人脈を構築し、見込み顧客を増やすことも重要です。
他のフリーランスや業界関係者とつながっておくことや、紹介や口コミで新規案件を獲得することを目指しましょう。
クライアントからの満足度を高め、競争力を維持するためにも、常に新しい知識やスキルを学び続ける姿勢が重要です。
自己研鑽におすすめなのは、講座やウェビナーへの参加のほか、書籍、SNSなど。また、クライアントから意識してフィードバックをもらうのもポイントです。以下のような質問をしてみると、自分の強みや改善点などが見えてきますよ。
ここでは、業務委託での働き方に適した7つの業界や職種を紹介します。
プログラマーやエンジニアは業務委託での働き方を選ぶ人の多い職種です。特定のプロジェクトや開発案件単位で契約しやすいことや、能力を客観的に評価できることなどが主な理由です。
プログラマーやエンジニアの業務委託では、週3日〜5日程度の稼働で月額50万円〜100万円以上の高単価案件も存在します。
スキルと経験次第で、非常に高い報酬を得られる可能性があります。
デザイナーも業務委託での働き方が一般的な職種の一つです。ポートフォリオ重視で能力を評価しやすいことや、ロゴ制作やウェブデザインなど、案件単位で契約できることが理由です。
デザイナーの業務委託では、案件の規模や難易度によって報酬が大きく変わりますが、経験を積むにつれて高単価の案件を獲得しやすくなります。
UIデザイン、グラフィックデザイン、イラストレーションなど専門分野をもつことで、競合との差別化を狙いましょう。
ライターや編集者も業務委託での働き方が向いている職種です。ウェブコンテンツ、広告コピー、記事執筆など幅広い業務があり、ディレクションやマーケティングなどの業務にも展開させやすい仕事です。
ライターや編集者の業務委託では、経験や専門性によって単価が大きく変わります。専門性の高いテクニカルライティングなどでは高単価の案件も多くあるため、自身の専門性を高めることを狙いましょう。
コンサルタントも業務委託での働き方が一般的です。
ただし、コンサルタントの業務委託では、経験や専門性、実績によって報酬が大きく変わります。専門性などを高める自己研鑽を常に怠らないことが重要といえるでしょう。
教育や講師業も業務委託での働き方が増えています。
オンライン授業の普及により、場所を選ばず働けるオンライン講師の働き方も一般的になってきました。
個人指導、グループレッスン、セミナー講師など様々な形態があるほか、定期的なレッスンなどが入れば、安定した収入を得やすいのも嬉しいポイントです。
報酬は専門性や指導実績などによって変動しますが、経験を積むにつれて高収入を得られる可能性が高まります。
翻訳・通訳、ガイド業も、多くは業務委託で働いています。インバウンド需要が増えるなか、年々需要が高まっており、将来性の見込める分野だといえるでしょう。
言語の組み合わせや専門性によって報酬が大きく変わります。希少言語や高度な専門知識を持つ人材は高単価で仕事を得られることもあるでしょう。
近年は、YouTuberなどの動画配信者も業務委託での働き方の一つとして注目されています。
人気が高まれば、広告収入、スポンサー契約、商品販売など複数の収入源を持てることは、大きな魅力といえるでしょう。また、自分のペースでコンテンツを制作・配信できるため、独自のコンテンツや世界観を持っている人にはおすすめです。
業務委託の案件を探すには、主に以下の4つの方法があります。それぞれの特徴や利点、注意点などを詳しく見ていきましょう。
マッチングサービスは、企業と業務委託希望者をつなぐプラットフォームです。
エージェント型のマッチングサービスの場合、専属エージェントが間に入り、案件紹介から契約までサポートしてくれることや、高単価案件が多い傾向にあること、スキルや経験に応じた案件を紹介してくれることが大きな特徴です。
たとえば、ITプロパートナーズやレバテックフリーランス、キャリモなどのサービスがあります。
信頼性の高い案件が多いことや、契約交渉の負担が軽減されるため、スキルをもった利用者に多く利用されています。
キャリモは、特にキャリア女性向けに、完全フルリモート&高単価なアシスタント業務の案件を紹介するサービスです。
キャリモの大きな特徴は、企業と直接契約するのではなく、キャリモと「準委任契約」を結ぶ点です。 これにより、時給や業務内容の調整をキャリモが代行してくれるため、利用者は仕事と生活に集中することができます。
ただし、エージェントサービスは全般に、登録時の審査がある場合があることや、エージェントの質により案件紹介の質が変わることに注意しましょう。
クラウドソーシングは、不特定多数の人々が仕事を発注・受注しあえるプラットフォームです。クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどが代表的なサービスです。
幅広い業種・職種の案件があり、自分で案件を探して応募できる自由度が大きな魅力です。また、初心者でも参入しやすく、駆け出しのフリーランスの方や、副業の方にも選ばれやすい傾向があります。
ただし、競争が激しい場合があるほか、低単価案件も多いこと、選ばれるためには自己PR力が必要であることも念頭に置いておきましょう。
一般的な求人サイトでも、業務委託の案件を探すことができます。多くのフリーランスの方々が、求人サイトを経由して案件を見つけています。
地域や職種で絞り込み可能なほか、企業情報が詳しく掲載されている場合が多いのは大きな魅力です。
ただし、業務委託案件の数が限られるほか、クラウドソーシングなどに比べて応募から契約までのプロセスが長い場合があることも留意しておきましょう。
オフラインの交流会やSNSを活用して案件を探す方法もあります。
直接的な人脈を活かせるほか、非公開案件の情報を得られる可能性があります。クライアントとの長期的な信頼関係を築けるのも魅力的です。
デメリットとしては、案件獲得までに時間がかかる場合があります。また、自己PR力や交渉力が必要なことは注意が必要です。契約書などもきちんと交わすことを忘れないようにしましょう。
キャリモでは、正社員から業務委託になったBさんへのインタビューを実施しました。
30代後半女性、2児の母。
正社員で広報として働いていたが、現在はライターとして活動中
Bさん「もともと、金融系の企業で広報として長く活動していましたが、2人目の子供が生まれてから思うように働けなくなりました。
復職後に業務内容が大きく変わったこともあって、ストレスを家族にぶつけてしまうことも増えてきて……。
これは良くないなと反省し、フリーランスとして働くことを決めました」
Bさん「通勤がなくなったため、子供のお迎えなどでストレスを感じることが大きく減りました。学校や保育園の行事などにも気軽に参加できるのは嬉しいですね。
ただ、仕事はもともと広報に携わっていたのですが、広報全般を任せてもらえる業務委託を最初のうちは見つけられなかったため、ライターとして転身しました。
SEOなど、新たに身につけるべきスキルが多く最初は戸惑いましたが、次第に慣れ、案件を安定して引き受けられるようになりました」
Bさん「良い点はやはり、育児との両立がしやすい部分です。私の体力では、通勤しながら2人の子供を育てるのは無理があったので……。
また、案件ごとに働くチームを変えられるため、雰囲気が合わないなと感じたら抜ければよく、人間関係でのストレスが溜まりづらいのも良いポイントだなと感じました。
課題は、収入が安定しないことと、収入を上げるためにはかなり広範な分野の知識を学ぶ必要があるところです。学ぶこと自体は楽しいのですが、同じ頃にフリーランスを始めた方は『しんどい』とフリーランスを諦められていました。向き不向きがあるのかもしれません」
Bさん「今のライティングの仕事だけでは収入が頭打ちになると感じているため、マーケティングなどの視点を取り入れて、自分にしかできない事業を展開させていきたいと思っています。
今はまだ形が定まっていないのですが、女性で私と同じようなフリーランスの方に向けたアドバイスなどができれば嬉しいなと考えています。自分の経験を活かしつつ、同じような立場の方々をサポートできる仕事ができれば理想的です!」
キャリモでは、業務委託から正社員へ戻ったDさんへのインタビューも実施しました。同じような状況で迷われている方は、ぜひチェックしてみてください。
30代前半女性。既婚、子供なし。
デザイナーとして活動していたが、現在は地元企業で、正社員の観光案内所スタッフとして活動中。
Dさん「デザイナーとして3年ほどフリーで活動していたのですが、収入が30万円を超えられることがなかったのが理由です。
業務時間がとても長く、1日10時間ほど働き、土日もクライアントさんと連絡を取っても、年商にして360万円に到達せず、保険料や年金なども払っている分額面の手取りは低く、さらに収入も安定しない……。
これなら、地元企業でゆるく働いたほうがメンタルが安定するなと感じました。
採用面接中、多くの企業から聞かれたのは、チームでの業務が可能かどうかです。私はデザイナーチームに所属して活動していたので、それが評価されたのかなと感じました」
Dさん「働けた月、働けなかった月などに変わりなく、毎月安定した収入が得られるのは大きなポイントだと感じました。
また、入った企業がいい人たちばかりだったので、人間関係のストレスを感じなくなったのも大きいですね。慣れ親しんだ人たちと一緒に仕事ができるのは、自分にとっては大きな精神的な安定につながるなと思いました。
現在は、観光案内所スタッフとして働いているので、フリーランス時代とは業務が大きく変わりました。たまに仕事でチラシやSNSの投稿など画像を作成すると褒めてもらえることがあり、デザイナーとして活動していてよかったなとも感じます」
Dさん「精神面が大きく安定したことが何よりよかったです。
収入が安定し、人間関係も安定し……。
フリーランスの頃は何もかも自分で判断するしかありませんでしたが、チームで仕事をすることで、孤独感が減り、仕事の負担が分散されるのも感じています。
一方で、時間の自由度が減ったのは少し不満です。生理や体調不良などで少し休みたいとき、フリーランス時代はわりと自由に休めていたな、と。もちろん、ないものねだりというか、隣の芝は青いものなのだ、というのは思っているのですが」
Dさん「今はとりあえず、新しい会社に慣れることですね。
また、海外のお客さまに観光案内をすることもあるので、英語のスキルなども少しずつ身につけていきたいと思っています」
業務委託を始める前には、自身の状況や適性を十分に検討することが重要です。このチェックリストで、業務委託への移行を考えている方が確認すべき重要なポイントをチェックしてみましょう。
業務委託には以下のような適性が求められます。
自分の性格や能力を客観的に分析し、これらの適性に合致するかを確認しましょう。
必要であれば、周囲に「自分はフリーランス向きかどうか」を聞いてみるのもいいかもしれません。
業務委託には、社員やアルバイトなどと異なり、社会保険や有給休暇などが付与されません。
また、収入が不安定になったり、成果物への責任を負う必要が出るなど、さまざまなリスクが存在ます。
これらのリスクを、自分がどの程度許容できるか考えましょう。
業務委託を始める際は、十分な資金準備が不可欠です。
生活費や機材購入費、保険料などが準備できているか、チェックしてみてください。
特に1年目は、正社員として働いていた頃の年収カウントで住民税などの税金を支払うこととなるなど、出費が大きくなりがちであることも押さえておきましょう。
なお、フリーランスとして業務を始める際は、3〜6ヶ月程度の生活費を準備しておくと安心だといわれています。
自分がどのような強みを持っているのか、クライアントにどのようなアピールをできるのかを考えます。
技術スキルはもちろん、コミュニケーション力、問題解決能力などのソフトスキルや業界知識、実績、資格などをリストアップしておきましょう。
強みだけでなく、弱みについても把握しておきます。対策も考えておきましょう。たとえば、以下のような弱みと対策が考えられます。
弱みを克服した場合は、ぜひその経験をシェアしてみてください。
クライアントにとっても魅力的にうつるはずですよ。
フリーランスの多くは、業務を進めるうえで何らかの孤独感を覚えています。
同業者やメンター、家族や友人、オンラインコミュニティなどで、仕事や生活のことについて相談できる環境を整えておきましょう。
業務委託は、自由度の高い働き方を求める人や、専門性を活かしたい人にとっては、魅力的な選択肢です。しかし、リスクや責任も伴うため、十分な準備をすることが何よりも重要といえるでしょう。
フリーランスとしてのスタートダッシュを安心して踏み出したい人は、ぜひキャリモにご登録ください。
キャリモは、キャリア女性向けに、完全フルリモート&高単価なアシスタント業務の案件を紹介するサービスです。
キャリアを活かせるハイレベルな業務が多いほか、時給交渉や業務内容の調整なども代行。企業とは「準委任契約」を結ぶため、安定した報酬形態が確保できます。
キャリモは、「結婚・出産といったライフイベントとキャリアの両立が難しい」「子育て中のため仕事をする時間と場所が限られる」といった悩みを抱える女性を応援しています。
あなたのキャリアを活かせる理想の働き方を、キャリモで叶えましょう。