フルリモートで地方在住

フルリモート&地方在住って実際どう?経験者の声やおすすめ職種

地方在住の人のなかには、職探しが思うように進まず、フルリモートワークでの働き方を検討している方もいらっしゃることでしょう。

実際に可能なのか、可能だとしたらどのような働き方ができるのか、気になっている人は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、地方在住×フルリモートワークの現状や、働きやすい職業10選などを紹介します。実際に地方に住みながらフルリモートワークをしている人に対して、独自調査も実施。仕事の探し方や労働時間、年収などを調査したため、地方に住みながらフルリモートワークを探したいと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。

地方在住×フルリモートワークの働き方は可能?

地方在住で、フルリモートワーカーとして働くことは可能です。近年では地方で生活をしながら、フルリモートワーカーとして働く人も増えています。

まずは日本国内のフルリモートワークの現状について、詳しく解説します。

フルリモートワークから出社ありに復帰の傾向

新型コロナウイルスの感染拡大を機に、多くの企業がリモートワークを社内制度として導入しました。しかし、感染状況の落ち着きとともに、出社を求める企業は増えてきているのが現状です。

特に多いのが、フルリモートワークを廃止して、週に数回の出社を求めるハイブリッド型のワークスタイルです。

ハイブリッドワークを選ぶ組織は、以下のような理由を挙げています。

  • 対面でのコミュニケーションが業務上重要だから
  • リモートの場合、社員のモチベーションや一体感を維持しづらいから
  • 業務のなかで、オンライン上での実施が難しいものがあるから

所属している組織がハイブリットワークの導入を検討している場合、地方に在住しているワーカーとはミスマッチが発生するかもしれません。

フルリモートの文化がない企業では働きづらい可能性

また、フルリモートワークを導入している企業でも、新型コロナウイルスの拡大を受け、望まない形で制度をスタートさせた場合は注意が必要です。

これは、組織にリモートワークの文化が根付いていないことが考えられるからです。

特に、組織内にフルリモートの社員と、オフィス通勤の社員が混在しながら働いている場合、以下のような問題点が発生することも考えられます。

  • オフィスに通勤している社員のほうが高い評価を受ける
  • 社員間でのコミュニケーションや情報共有がスムーズに進まない

フルリモートワーカーとして働きやすい環境を作り上げるためには、たんにグループウェアなど、リモートを実施できるツールが導入されているかだけでなく、以下のような取り組みを実施しているかもチェックする必要があります。

  • 情報やドキュメントをオンライン上で保存・共有する文化がある
  • オフィス通勤の職員でも、自由に在宅勤務に切り替えられる
  • 業務フローをリモート前提に組み替える
  • リモートワークについてのガイドラインが配布されている

労働人口の減少などを受けリモートワークを選ぶ企業も

一方で、少子高齢化に伴う労働人口の減少や、優秀な人材の確保といった課題から、フルリモートワークを積極的に取り入れる企業もあります。特にベンチャー企業などで、この考えは普及しつつあるようです。

組織にとって、地方に在住している優秀な人材を採用することは、人材の選択肢を広げることにつながります。また、オフィス維持コストの削減や、社員の通勤時間の短縮による生産性の向上なども期待できます。

戦略としてフルリモートワークを取り入れる組織もあることを覚えておきましょう。

【独自アンケート】地方在住×フルリモートワークの実態を調査

ここからは、地方在住で、フルリモートワークを実施している人たちにキャリモが独自アンケートを実施した内容を紹介します。

具体的な働き方やメリット・デメリットなどをお伝えいただいたため、ぜひ参考にしてみてください。

(※)実施期間:2024年5月16日〜2024年5月21日、調査方法:クラウドワークス、n=70。東京圏以外に住んでいるワーカーにアンケートを実施。

メリット|地方在住×フルリモートワーク

まずは、地方在住者70名に聞いたフルリモートワークのメリットについて、調査結果を解説します。

フルリモート・地方在住のメリットとは

アンケートの結果、地方に住みながらフルリモートワークをすることには、以下のようなメリットが挙げられました。

  • 1位(同率):自由な時間・場所で働ける
  • 1位(同率):通勤の負担がない
  • 1位(同率):自分のペースで働ける
  • 2位(同率):人間関係のストレスが少ない
  • 2位(同率):その他
  • 3位:給与が安定している

特に挙げる人が多かったのは、「場所や時間が自由」「通勤の負担がない」「自分のペースで働ける」という3つ。

また、正社員として働いている人では、都会にある企業と同水準の給与をもらいつつも、地方で働けることをメリットとして挙げる人が目立ちました。

仕事の探し方|地方在住×フルリモートワーク

地方在住×フルリモートワークの求人の探し方とは
  • 求人・転職サイト:33.58%
  • インターネット検索:19.40%
  • クラウドソーシングなど:18.66%
  • ハローワーク:11.19%
  • SNS:5.97%
  • エージェント:5.22%
  • 知人の紹介 :3.73%
  • その他:2.24%

フルリモート求人の探し方で最も多かったのは「求人・転職サイト」で、3割近い人が活用していました。2位・3位であるインターネット検索やクラウドソーシングは、個人が自分から情報を収集するスキルが必要ですが、地方在住の人の多くが自分から積極的に情報を集めていることがうかがえました。

公的な就労支援機関であるハローワークも、約1割の人が活用しています。ただし、ハローワークはリモートワークに特化しているわけではないため、利用率も下がっているのかもしれません。

SNS、エージェント、知人の紹介など、自分にフィットした求人を紹介してもらう方法は、活用している人が少ないことが分かりました。エージェントの多くは、フルリモートに特化した案件を提供していません。

フルリモートの案件を専門家と一緒に探したい場合は、弊社キャリモなど、フルリモートに特化したエージェントサービスを活用することで成功率が高まります。

キャリモ

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年収|地方在住×フルリモートワーク

地方在住×フルリモートワークの年収とは

年収は、以下のような結果が得られました。

  • 100万円以下:18.57%
  • 100〜200万円台:38.57%
  • 300〜400万円台:27.14%
  • 500〜600万円台:5.71%
  • 700〜900万円台:4.29%
  • 1,000〜1,500万円台:2.86%
  • 1,600万円台以上:2.86%

最も多かったのは200万円以下の年収層で、全体の6割近くを占めています。パートタイムや業務委託など、比較的労働時間が短い形態でリモートワークをしている人のほか、フリーランスとして活動を始めたばかりの人や、副業をしている人からも回答がありました。

次に多かったのは300〜400万円台の年収層です。フルタイムに近い形態でリモートワークをしている人や、ある程度の経験や専門性を持つフリーランスが該当します。

地方在住であっても、スキルや経験を活かして一定の収入を得ている人が多いことがうかがえます。

500万円以上の収入をもつ人は、合計で15.72%でした。高度な専門性をもつフリーランスや、管理職や経営層の人がここに含まれます。地方在住かつフルリモートワークという条件でも、一定以上の収入を得ることは十分に可能であることが分かります。

1日の労働時間|地方在住×フルリモートワーク

地方在住×フルリモートワークの労働時間とは

1日の労働時間は、以下のような結果が得られました。

  • 1〜2時間:5.71%
  • 2〜5時間:30.00%
  • 6〜9時間:55.71%
  • 9〜11時間:7.14%
  • それ以上:1.43%

地方在住でフルリモートワークをしている人の1日の労働時間について、提供されたデータを分析します。

半数近くの55.71%の人が、1日6〜9時間働いていると回答しました。一般的な会社員の勤務時間に近く、フルタイムに近い形態でリモートワークに取り組んでいる人が多いことが分かります。

次に多いのが、1〜5時間の労働時間でした。約35%の人がこの時間帯で働いています。パートタイムや業務委託など、比較的短い時間で働いている人も少なくないようです。

また、全体の約8.57%の人が、1日あたり9時間以上の長時間労働をしていることがわかります。リモートワークでワークライフバランスを目指したいと考える人も少なくないようですが、必ずしも在宅で働いたからといって、労働時間の短縮につながるわけではないことが分かります。

独自アンケートまとめ

地方在住でフルリモートワークに取り組む人は、働き方の自由度や柔軟性を重視しながらも、一定の収入を得られる働き方を実現していることが分かります。

また、個人のスキルや経験に応じて、様々な働き方やキャリアパスも存在しています。

「地方に住みながらフルリモートは無理」と考えず、まずはフルリモートで働くための第一歩を踏み出してみるのが重要といえるでしょう。

地方在住でもフルリモートで働きやすい職種10選

地方在住でフルリモートワークを実現するために重要なのは、職種選びです。リモートワークに適した職種を選ぶことで、仕事もスムーズに見つけられるようになるでしょう。

ここでは、地方在住でもフルリモートで働きやすい職種を10個紹介します。

1. 秘書

秘書業務は、未経験でもフルリモートの仕事を見つけやすい職種の1つです。スケジュール管理やメール対応、SNS更新、アポイントの日程調整など、リモートでもできる業務を担当します。

近年では「オンライン秘書サービス」なども普及しており、自分で働く先の企業を探す必要がないケースも少なくありません。

2. 事務

事務経験がある場合、オンラインの事務職も検討してみましょう。データ入力や書類作成、経理処理などを実施します。サービスによっては、秘書サービスと重なる部分もありそうです。

ただし、オンライン事務職はチームで業務にあたることが一般的です。チャットツールなどを利用したコミュニケーション方法などについて、ある程度慣れていると、安心して業務にあたれそうです。

3. 営業

オンライン上で、顧客対応や新規開拓を実施します。メールやビデオ通話、チャットツールを活用することが求められます。

給与に対してインセンティブが付くこともあり、「自分の能力を試したい」「自由に使える時間が多くある」といった人にはおすすめしたい職種です。

一方で、通常の営業活動のように面と向かって顧客と会話できるケースはほぼありません。営業経験者であっても、オンラインでの営業スキルを身につけるまでに時間がかかることもあると想定しておきましょう。

4. カスタマーサクセス、カスタマーサポート

顧客対応をオンラインで実施します。

カスタマーサポートの場合、チャットやメール、電話で、問い合わせなどの対応にあたります。カスタマーサポートの場合は、これらの業務にくわえ、顧客からのヒアリングやイベントを開催するといった業務が求められます。

顧客とのコミュニケーションが多くなる職種であり、企業の「顔」としての役割が求められる職種です。オンライン・オフライン問わず、相手に好印象を与えられるコミュニケーション方法を学んでいる人に向いているでしょう。

5. エンジニア

プログラミングやシステム開発、ネットワーク管理などを実施します。数ある職種や業種のなかでも、最もリモートワークを実施している人が多いことで知られる業界です。

リモートワークをしたいと考えている人の多くが、一度はエンジニアとして働くことを検討したことがあるのではないでしょうか。

社員全員がフルリモートワーカーの組織や、風土としてリモートワークが根付いている組織、コロナ以前からリモートワークを導入していた組織なども多く、働きやすい環境を整えやすいといえるでしょう。

反面、スキルを身につけるのに時間がかかるほか、常に最新知識を身につけておかなければいかないなど、向き不向きがはっきりと分かれやすい職種でもあります。

6. ライター、デザイナー

いわゆる「クリエイティブ職」であり、作業に出社の必要性がないライターやデザイナーは、リモートワークで働く人も多い職種です。

自分のペースで業務を進めやすく、一人で仕事を進めたいと思っている人にはピッタリの仕事といえるでしょう。

一方で、ライターやデザイナーを自社で正社員として雇う企業を見つけられない場合、フリーランスとして働く必要が出てきます。

7. マーケター

サービスや商品などのプロモーション戦略を立案・実行し、顧客獲得やブランド価値の向上を目指す職種です。データ分析や市場調査、広告運用など、多岐にわたる業務を担当します。

経営の根幹に関わる部分でもあるため、高い収入をキープしやすいメリットがあります。

一方で、新規商品の企画など、組織にとって重要な項目を検討する場合は、出社してほしいと考える経営者が少なくないのも事実です。フルリモートワークを続けられそうかどうかは、採用前によく確認しておく必要があるでしょう。

8. 人事

採用活動や社員教育、労務管理など、組織内の人材に関する業務を担う職種です。また、社員のキャリア開発や職場環境の改善にも取り組みます。

組織の力を底上げするためになくてはならない重要な職種として、やりがいをもって働けるのが大きな魅力といえるでしょう。

一方で、出社をしないため、従業員の健康状態などを把握しづらくなり、トラブルが発生してしまうことも考えられます。

9. カウンセラー

クライアントの悩みなどに対して心理的なサポートを提供し、問題解決や、メンタルヘルスの向上を目指す職種です。

オンラインカウンセリングサービスは年々増えてきており、仕事を見つけやすい職種でもあるでしょう。

ただし、対面でのカウンセリングに慣れている場合「オンラインではクライアントとコミュニケーションが取りづらい」といったトラブルが発生することも考えられます。また、自宅でのリモートワーク環境を整える必要があるため、初期投資がかかることがあります。

10. 自営業

自分自身でビジネスを立ち上げ、運営します。オンラインビジネスやフリーランスとして働く人は年々増えてきているため、ロールモデルも作りやすいといえるでしょう。

収入が安定しない、働く仲間を見つけづらいなどの問題点はありますが、自分に合った働き方を自分で作れるため、地方在住でリモートワークをしたいなどの要望が叶えやすいことが特徴です。

また、働く時間も自由に設定できるため、育児や介護など、働ける時間が限られている人にとってもおすすめできる働き方です。

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まとめ

この記事では、地方在住でのフルリモートワークの現状や、働きやすい職業10選などについて解説しました。

地方に住みながらフルリモートワークを実現するためには、適した職種を選び、効果的な求人探しを行うことが重要です。記事を参考に、理想の働き方を実現させてみてください。

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