インターネットを通じて、企業や個人の事務やサポート業務をするオンライン秘書。自宅やカフェなど好きな場所で働けるとして、育児や介護などで外出が難しい女性から注目を集めています。
オンライン秘書になるには、どのような能力やスキルが必要なのでしょうか。会社勤めの秘書と比べて、働き方や収入に変化はあるのでしょうか。
この記事では、フリーランスのオンライン秘書の収入や求められる能力について、初心者向けに解説します。求人の探し方や、フリーランス女性のキャリアパスについても解説しているため、フリーランスとして独立したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
フリーランスのオンライン秘書は、インターネットを通じて、クライアントからの業務を請け負う人のことをいいます。まずはオンライン秘書の仕事内容や、フリーランスと会社勤めの違い、1日のスケジュール、未経験でもできるかどうかについて、詳しく見ていきましょう。
オンライン秘書の仕事内容は、クライアントのニーズに応じて様々です。一般的には、以下のような業務があります。
自分の得意分野や興味のある業務を選んで働けるほか、複数のクライアントと契約することで、収入源を多様化できるのもオンライン秘書の特徴といえるでしょう。
オンライン秘書はフリーランスとして働くため、会社員とは以下のような違いがあります。
オンライン秘書は、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができますが、その反面、自己管理や自己責任が求められます。また、孤独感や不安感を感じることもあります。そのため、オンライン秘書になる前に、自分の目標やモチベーション、能力や経験、リスクやメリットをしっかりと考えることが大切です。
オンライン秘書の1日のスケジュールは、クライアントや業務によって異なります。しかし、一例として以下のようなスケジュールが考えられます。
このように、オンライン秘書は自分で仕事の優先順位や進捗状況を管理しながら、効率的に業務をこなしていきます。また、自分のスキルや知識を向上させるために、自己学習やセミナーなどにも参加することがあります。
オンライン秘書になるためには、特別な資格や経験は必要ありません。ただし、業種によっては特定の資格やスキルを持っていると採用につながりやすいケースもあるでしょう。
また、未経験で業務を始めたあとは、新たな知識を吸収することも忘れずに。1度スキルを身につけられれば、次の案件からは経験者として案件に応募できます。まずは比較的簡単な作業の多い案件に応募してみて実績を積むのも1つの考えです。
合同会社カレイドスタイルと株式会社LASSICが実施した「フリーランス女性の働き方・キャリア志向分析」によると、フリーランス女性の働き方は大きく以下の6つに分かれます。
オンライン秘書は、どのタイプの働き方にもおすすめできる、万能タイプの働き方といえます。
たとえば、1日3〜4時間程度働いてくれる秘書を求めている企業もあるでしょうし、フルタイムで働いてくれる人を募集する企業もあるでしょう。複数の企業を掛け持ちして働くこともできます。
また専門性の面でいえば、未経験の人でももちろん業務につくことができますが、翻訳やデザインなど、専門性の高い業務の募集も少なくありません。業務規模を拡大し、フリーランスエージェント会社などの形に発展させていくことも可能でしょう。
6タイプ全ての働き方をカバーできるため「最初は扶養内や副業として気軽に働き始めたが、最終的に独立して人員を雇うまでに規模を拡大した」というようなキャリアパスも不可能ではありません。
フリーランスとして、オンライン秘書の働き方を選ぶためには、どのような実務能力やスキルが必要なのでしょうか。詳しく解説します。
オンライン秘書はインターネットを通じてクライアントとやり取りするため、ビジネスマナーについての知識があることは非常に重要です。具体的には、以下のようなポイントに気を付ける必要があるでしょう。
オンライン秘書は基本的に対面でコミュニケーションを取ることはありません。このため、聞く力や話す力、読み書きの力が総合的に必要になるでしょう。ビジネスマナーとあわせて、クライアントとの円滑なやり取りや、業務の効率化や改善のため重要なスキルです。
多くの案件で、WordやExcelを使うことが予想されます。仕事を始める前に、パソコンの中にこれらのソフトが入っているかどうかをよく確認しましょう。
他にもPowerPointやGoogleドキュメント、SlackやChatworkなどのツールも利用するケースが多いため、実際に使ってみたり、本や動画などで学んだりするなどして、使い方に慣れておきましょう。
チラシや提案用の企画書、SNS用の投稿画像などを作成することもあるでしょう。Adobe IllustratorやCanva、PhotoshopやInDesignといったソフトウェアやツールを利用できれば、クライアントから重宝されそうです。
フリーランスとして、オンライン秘書で働く際、取得しておくと有利になる資格について詳しく解説します。
そもそもオンライン秘書になるためには、特別な資格は必要ないことがほとんどです。自分のスキルや知識を証明することで、クライアントからの信頼や評価を高めるために使うものと認識しておきましょう。
また、資格を取得する過程で、自分の弱点や改善点を見つけることができ、自己成長にもつながるかもしれません。
会計の基礎知識や技能を問う資格です。クライアントの経理や税務のサポートができるなど、業務の幅が広がりそうです。
秘書として必要な知識や技能を身につけるための資格です。ビジネスマナーやコミュニケーションスキル、業務知識や実務能力などについて学びます。
国際的なビジネスシーンで活躍できる秘書として必要な知識や技能を身につけるための資格です。国際的なビジネスマナーや知識について学びます。
いわゆる「職場常識」やマナー、話し方について学ぶ資格です。求められている振る舞いを身につけられることで、不要なトラブルや失敗を防げるようになるでしょう。クライアントからの信頼や評価を高めることにもつながりそうです。
英語を使ったコミュニケーションの能力を測るテストです。英語のリーディングやリスニング、スピーキングやライティングのスキルが向上するほか、英語のレベルや目標を客観的に把握できるようになります。英語を使った仕事の幅やチャンスが広がるかもしれません。
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オンライン秘書は、自分の得意分野や興味のある業務を選んで働くことができます。そのため、職種に関連する資格を持っていると、自分の専門性や競争力を高められそうです。職種に関連する資格は、以下のようなものがあります。
オンライン秘書に役立つ資格はたくさんありますが、すべてを取得する必要はありません。自分の目指す職種やレベルに合わせて、必要な資格を選んで勉強してみましょう。
求人情報を掲載しているindeedによると、オンライン秘書の時給は1,000円〜2,000円程度が目安です。スキルや職種によっては2,000円以上を狙えることもあるかもしれません。
例えば弊社キャリモでは、時給2,000円以上のオンライン秘書のお仕事も数多くご紹介しています。
単価が高い分、求められるスキルや経験は高くなりますが、正社員として一定以上の実務経験を積んでいる方であれば、案件のご紹介が可能です。
オンライン秘書以外にも、営業アシスタント、経理、ライティングなど、色々な種類のフルリモート案件をご紹介しているので、ぜひお気軽にご相談ください。
フリーランスとしてオンライン秘書で働くためには、どのように仕事を見つければよいのでしょうか。詳しく解説します。
クラウドソーシングとは、インターネットを通じて仕事を発注したり、受注したりする仕組みのことです。さまざまな業務や案件の中から、自分のスキルや経験に合わせて仕事を選べるのが特徴です。また、クラウドソーシングサイトが仲介や報酬の管理をしてくれるため、報酬の不払いなどを気にすることなく安心して仕事にあたれます。
日本で有名なクラウドソーシングのサービスには、ランサーズやクラウドワークス、ココナラなどがあります。また、英語圏のサービスにはFiverrやToptal、Upworkなどがあります。サービスの使いやすさや案件の種類などから、自分に使いやすいものを探してみましょう。
信頼関係がすでに築かれている人から仕事を紹介してもらうケースもあるでしょう。自分のオンライン秘書としての活動や実績を積極的にアピールすることが大切です。また、知人以外にも、友人や家族、同僚や先輩、学校やサークルなど、自分の人脈を広げておくことも検討してみましょう。
企業によっては、オンライン秘書を募集しているケースもあります。狭き門かもしれませんが、安定した収入や長期的な契約が期待できるほか、企業のブランドやノウハウを学ぶことができるなど、多くのメリットがある仕事の探し方といえるでしょう。
気軽に求人応募ができるとして近年注目されているのが、SNSを介した仕事の見つけ方です。X(旧Twitter)やFacebook、Instagramなどで求人情報がないかどうか、こまめにチェックしてみましょう。
オンライン秘書とクライアントをマッチングさせるサービスで仕事を探すことも検討してみましょう。ニーズに合わせた仕事を紹介してもらえるほか、マッチングサービス側が契約や支払いなどを代行してくれるなどのメリットもあるため、大きなトラブルなく業務を開始できます。
仲介サービスの例にはキャリモなどがあります。キャリモは、キャリア女性向けのリモート案件マッチングサービスで、ビジネス経験のある女性に対して案件を紹介しています。週2日、もしくは1日3時間から業務が可能など、育児や介護などの都合があっても働きやすい条件が揃っているのも特徴です。
ホスピタリティとは、相手の立場に立って、心からのおもてなしやサービスを提供することです。相手のニーズや要望を敏感に察知できるほか、相手の感情や気持ちに配慮できるなどの条件を備えていれば、クライアントに対して高品質なサービスを提供できるだけでなく、クライアントとの信頼関係や満足度を高めることができるでしょう。
自分の時間やスケジュール、仕事や収入などを効果的に管理する能力があれば、自律性や責任感を持って業務を遂行でき、仕事の効率や品質を高められるでしょう。
相手の意図や要望を正しく理解し、自分の考えや提案を分かりやすく伝える能力のある人は、クライアントとのコミュニケーションもスムーズに進められそうです。また、伝える力だけでなく、聞く力があることも重要といえます。
基本的に自宅やカフェなどで、1人で仕事にあたるフリーランスのオンライン秘書。想像もしたことのない課題やトラブルに対応するためには、柔軟性や創造性が欠かせません。また、新たな市場の開拓のためにも、状況や環境に合わせた働き方のアイデアを出せる人は、フリーランスとして長く活動できるでしょう。
フリーランスでオンライン秘書として働く際に、注意しておくことでトラブルを避けられるポイントについて解説します。
フリーランスでオンライン秘書として働く場合、自分で仕事を探したり、交渉したり、管理したりする必要があります。自分の働き方やキャリアの方向性については、定期的に検討しておきましょう。
フリーランスでオンライン秘書として働くことは、自由度や柔軟性が高い働き方ができる反面、自己管理や自己責任が求められることでもあります。また、孤独感や不安感を感じることもあるでしょう。
フリーランスの働き方には向き不向きがあることを理解し、自分に合った働き方を選ぶことが重要です。
フリーランスでオンライン秘書として働くことは、メリットも大きいものですが、デメリットも少なくありません。たとえば、自分で税金や保険などの手続きを取らなければいけないほか、収入が不安定である可能性などについて、問題がなさそうかどうかは事前に確認しておきましょう。
フリーランスは正社員などと異なり、業務時間が決まっていないのが特徴です。起きている時間は全て業務に使えますが、それではストレスが溜まりすぎてしまうことも。働く時間と休む時間をきっちりと分けて、趣味の時間をもてるようにしておきましょう。
オンライン秘書は、働く場所や時間を自由に選べるなどのメリットもありますが、自律性や責任感が求められるなど、向き不向きの出やすい働き方といえます。
スキルや能力によって報酬は異なりますが、場合によっては時給2,000円をこえることもあるため、オンライン秘書のみで生計を立てることも十分に可能です。向いていると思った方は、ぜひ検討してみましょう。
フリーランスのオンライン秘書として仕事を探す際は、マッチングサービスを利用するのが特におすすめです。キャリモでは、キャリア女性のためのオンライン秘書の案件を紹介しています。時給ベースで、無理のない働き方の案件を紹介できます。