副業として人気のオンライン秘書。インターネットを通じて、クライアント企業のさまざまな事務作業を代行します。
自宅や好きな場所で働ける上に、スキルアップや人脈作りにもつながるとして注目されていますが、実際にどのような働き方をする仕事なのか、気になっている人も多いのでは。
この記事では、副業のオンライン秘書について、仕事内容や働き方、必要なスキルや収入目安、メリットやデメリット、仕事の探し方や単価を上げるコツなどを詳しく解説します。副業でのオンライン秘書業務に興味がある方はぜひ参考にしてください。
副業オンライン秘書はどのような仕事内容や働き方をするのか、需要はあるのかなど、オンライン秘書の概要について見ていきましょう。
オンライン秘書とは、インターネットを通じて、クライアント企業の様々な事務作業を代行する仕事です。オンラインアシスタントとも呼ばれることもあります。仕事内容はクライアントによって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
これらの仕事は、オフィスに出勤する必要がなく、パソコンがあればどこでも働けます。また、PC操作やビジネスマナーができれば、未経験でも仕事を見つけやすいのも大きな特徴です。
オンライン秘書として副業を探す人も少なくありません。たとえば、本業が終わってからの2〜3時間や、休日を使って働くことも可能です。
週10時間程度の稼働でもよいクライアントも多数あります。クライアントとのコミュニケーションはメールやチャットで行うことがほとんどなので、電話やビデオ会議が苦手な人でも安心です。
オンライン秘書の需要は高まっています。リモートワークが増えたことで、オンラインでサポートできる人材が求められているからです。オンライン秘書はクライアントの業務効率化やコスト削減に貢献できるため、個人事業主や中小企業だけでなく、大手企業や公的機関からも依頼があります。
オンライン秘書になるためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。5つのスキルについて詳しく解説します。
オンラインで仕事をする際は、WordやExcel、PowerPointなどのオフィスソフトや、ZoomやSlackなどのコミュニケーションツールの利用が前提です。これらのソフトの使い方は大まかにでも把握しておきましょう。アカウントも取得しておくとスムーズです。
また、データ入力や画像編集、動画編集などのソフトを使えると重宝されることも少なくありません。クライアントから依頼される業務に応じて、必要なソフトをインストールしたり、操作方法を学べると、より幅広い案件に対応できるでしょう。
秘書業務では、顧客へのアポイント取得といった業務が発生することもあります。トラブルに発展しないようなビジネスコミュニケーションスキルは必須であるといえるでしょう。
また、普段の業務においても、レスポンスの速さや丁寧さは、クライアントとの信頼関係を築くためには必要不可欠です。
オンライン秘書は、自分の仕事だけでなく、クライアントのスケジュール管理も実施することがあります。仕事に優先順位をつけて効率的に進めながら、クライアントの予定を把握して動く能力が必要といえるでしょう。
また、オンライン秘書は複数のクライアントと契約することも少なくありません。自分の時間やタスクを管理できなければ、納期などでミスが生じてしまうこともあるかもしれません。
クライアントからリサーチ業務を依頼されることもあります。リサーチの内容は、接待に使うお店のリサーチや、SNSでのトレンド分析、競合調査などです。
必要な情報を効率的に収集し、わかりやすくまとめて報告することが求められます。
一般的な事務作業だけでなく、専門的なスキルを持っていると単価を上げられます。経理や人事、翻訳などの実務経験や資格があれば、より高い報酬や多くの案件に応募できるでしょう。
また、SEOの知識やマーケティング経験があれば、ブログやSNSの運用業務にも活かせるかもしれません。
オンライン秘書の収入は、時給やスキルなどによって変動しますが、一般的には時給1,000円〜2,000円程度と考えましょう。
たとえば、週に10時間働いたとして、時給1,500円だと月に6万円、時給2,000円だと月に8万円の収入が得られます。
もっと収入を増やしたいという方は、英語を使って、海外のクライアント向けにオンライン秘書業務を実施することも検討してみてください。オンライン秘書は英語でVirtual Assistantと呼ばれています。
フリーランスのオンライン秘書とクライアントをつなぐサイトも多数あり、時給は1時間10ドル程度から、有能であれば50ドル以上もらえることも。
2023年7月3日時点で1ドルは144円のため、最低時給の10ドルでも1,440円程度が稼げる計算になります。日本で働くよりも高い収入が得られ、語学力も向上する、おすすめの働き方です。
オンライン秘書として働くメリットについて、詳しく解説します。
オンライン秘書は、スキマ時間を活かして働ける仕事です。本業や家事と両立しながら、空いた時間に、自分のペースで効率的に働きたい方には最適の働き方といえるでしょう。
本業以外の業種にたずさわることで、自分のスキルや知識を広げられるのも大きな魅力です。たとえば経理や人事、翻訳などの専門的なスキルや資格を身につけたり、SEOやマーケティングなどの最新の知識を学んだりすることもあります。
また、さまざまなクライアントとコミュニケーションを取ることで、ビジネスマナーや交渉術などのコミュニケーション能力も向上します。総じて、自分のキャリアにプラスになることが多いといえるでしょう。
クライアントや他のオンライン秘書とコミュニケーションを取ることで、人脈も広げられます。将来的にはフリーランスや独立といったキャリアチェンジにも役立てられる可能性があります。
メリットの大きいオンライン秘書ですが、デメリットも見ておきましょう。
オンライン秘書は企業の機密事項などを扱う場合もあり、カフェなどで業務に当たることを禁止しているクライアントも少なくありません。この場合自宅でパソコンと向き合って作業せねばならず、目や肩、腰などの疲労やストレスが溜まりやすいのは大きなデメリットです。
また、本業と副業、プライベートのバランスを保つことが難しくなることもあります。自分の体調やメンタルを管理することが大切だといえるでしょう。
副業オンライン秘書で年間20万円以上の所得を得る場合、確定申告が必要になります。確定申告をするためには、収入や支出の記録や領収書などの書類を整理したり、e-Taxやマイナンバーカードなどのシステムを利用したりすることが必要です。
確定申告を怠ると、罰則や追徴課税などのリスクがあります。税務に関する知識や手続きを把握することは必要不可欠といえるでしょう。
副業オンライン秘書は、本業との兼ね合いも考えなければなりません。本業の会社や、会社との契約内容によっては、副業が禁止されているケースもあることには十分に注意しましょう。
副業を始める前に、本業の規定をチェックしたり、上司からの許可を得ることは忘れずに。トラブルを避けるためにも、ルールやマナーを守ることが重要です。
オンライン秘書として副業で働くのに向いているのはどのような人なのでしょうか。詳しく解説します。
副業オンライン秘書は、チャットやビデオ会議を主なコミュニケーション手段として使用します。直接会話する機会が少ない分、誤解や認識のズレを防ぐために、丁寧かつ適切なコミュニケーション能力が求められます。
クライアントからの依頼や質問に対して、迅速に対応したり、自分の意見や提案を伝えられたりすると、信頼関係を築きやすくなります。コミュニケーション能力に自信がある人は、オンライン秘書として活躍できるでしょう。
さまざまなクライアントに関わる中で、新しいことに挑戦したり、知識や経験を広げたりといった成長が見込めます。また、ビジネスのトレンドやニーズを知ることもできるでしょう。
新しいことにトライしてみたいと考える人は、オンライン秘書としての働き方をおすすめします。
副業は、少なからず体力を使うものであり、誰もができることではありません。隙間時間も働いて、自分のスキルを活かしたいと思っている人や、秘書業務が向いていて、何時間でもできる! と思える人は、ぜひ副業での秘書業務を検討してみましょう。
副業オンライン秘書として働く上で、気をつけておきたいポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく解説します。
オンライン秘書は、守秘義務を遵守することが必要です。クライアントの機密情報に触れる機会があるため、情報を外部に漏らさないような環境を整えなければなりません。
自分専用のパソコンは、秘書業務を始める上で必須といえるでしょう。また、ファイルなどにパスワードをつける方法や、不要な書類の廃棄方法などについても学んでおく必要があります。
守秘義務を遵守できない場合、クライアントからの信頼を失ったり、法的なトラブルに巻き込まれたりするリスクがあります。業務を始める前に、守秘義務契約の内容についてはしっかりと目を通しておきましょう。
オンライン秘書は、チャットワークやSlack、ZOOMなどのコミュニケーションツールを頻繁に使用します。クライアントとの連絡や報告、相談などをスムーズに実施するためには、コミュニケーションツールの使い方をマスターすることが必要不可欠といえるでしょう。
メッセージの送受信やファイルの添付、共有、グループ作成や参加などの操作方法を覚えたり、ビデオ会議では音声や画像の品質や安定性、画面共有や録画などの機能の使い方を確認したりすることが必要です。
コミュニケーションツールの使い方をマスターすることで、仕事の効率や品質が大きく向上します。
オンライン秘書業務は、1人で仕事をすることがほとんどです。クライアントから指示された業務以外にも、分からないことや困ったことが発生したとき、自分で解決できる力を身につけておきましょう。
副業オンライン秘書の仕事の探し方には、さまざまなものがあります。それぞれについて詳しく解説します。
インターネット上で案件や求人を閲覧し、気に入ったものがあれば応募します。ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトや、IndeedやリクナビNEXTなどの求人サイトが代表的です。自分で仕事を探せることや、多くの案件や求人にアクセスできることが大きなメリットです。
ソーシャルメディア上で、オンライン秘書の仕事を探す方法です。自分のスキルや経験をアピールしたり、オンライン秘書に関する情報を発信したりすることが重要です。
自分の個性や強みをクライアントに直接アピールできるのは大きな強みといえるでしょう。
オンライン秘書を必要としている企業や個人に直接連絡して、案件に応募する方法です。手間はかかりますが、自分の希望に合った仕事を探せるメリットがあります。
自分の友人や家族、同僚や先輩などから紹介を受けられることもあるでしょう。信頼性や安全性が高いことが魅力です。
オンライン秘書とクライアントを仲介してくれるサイトを利用する方法です。自分のスキルや経験に合った仕事を紹介してもらったり、依頼者とのコミュニケーションや契約もサポートしてもらったりできます。
代表的なサービスに、Remobaアシスタントやセリーズ(Selly-s)などがあります。
仕事を探しやすいことや、安心して働けることが大きな魅力で、オンライン秘書での案件を探している人にとってはもっとも一般的な仕事の探し方といえるでしょう。
なお、弊社サービスのキャリモも、オンライン秘書はもちろん、
などなど、オンライン完結できるアシスタント系の仕事を多数ご紹介しています。
またフルタイム以外の働き方も充実しているので、案件によっては、現在正社員の方でも副業として参画できる可能性もあります。あなたのキャリアを活かした高単価なお仕事をご紹介できますので、ぜひお気軽にご相談ください。
オンライン秘書として働く中で気になるのが、案件の単価です。ここでは、単価を上げる方法について解説します。
オンライン秘書の業務に就くためには、スキルや資格は必要ありません。ただし、WEBデザインやプログラミング、ライティング、経理、ファイナンシャルプランナーなどのスキルや資格があれば、より専門的な仕事を請け負うことができます。
また、英語や中国語などの語学力があれば、海外のクライアントとも仕事ができるでしょう。
オンライン秘書は、クライアントとの信頼関係が非常に重要です。信頼関係を高めることで、継続的な仕事の依頼がきたり、単価の交渉をしやすくなったりすることもあります。
信頼関係を高めるためには、納期や品質を守ることはもちろんのこと、小まめな報告や丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切です。また、クライアントのニーズに応えられる提案力や説得力も重要です。
複数のクライアントと契約することで、収入源を分散できます。仕事量や収入が安定するだけでなく、様々な業界や仕事内容に携わるチャンスも増えるため、できれば複数のクライアントとの契約を検討しましょう。
自分の本業とは異なる分野の仕事に携わって、視野を広げたり、スキルアップしたりすることも可能です。
ここからは、副業で働いている人がどのようなきっかけで今のような働き方を選んだのかを、実際の例を紹介しながら解説します。
貯金ゼロのまま25歳で結婚。26歳で第1子、28歳で第2子出産と立て続けに出費が重なり、わずかな貯金もほぼゼロに。にもかかわらず、年1回の昇給額は2000円。生活するだけでもギリギリの状況。今後、子どもたちが大きくなるにつれ、出費が重なるのに、毎月1万円貯金できていない状況を打開したいと思い、副業を始めました。
引用:~DIAMOND online~シンママしながら在宅勤務できない働き方はツラいです💦(中略)副業始めたきっかけでもあります。
引用:~Twitter~自分の上司が毎日22時まで残業をし疲弊しているのを見て自分の理想とかけ離れていたのでそれを機に副業始めて自分の生き方を変える努力した。
引用:~Twitter~
多くの人が、育児との両立や、将来への不安を解消するために副業を選んでいることが分かります。なお、副業を選択する人の中には、本業の収入を超えた時点で本業を退職し、個人事業主として独立する人も。
金銭面での不安を解消し、働きやすい環境を構築するための一歩として、副業を始めるのはメリットの大きい手段といえそうです。
オンライン秘書は、自分のスキマ時間を活用して働ける上に、スキルアップや人脈作りにもつながる、副業にはピッタリの職種です。ただし、目や腰などを消耗したり、確定申告が必要になったりするほか、本業との兼ね合いも考えなければならないデメリットもあるため、自分が向いているかどうかはよく検討しましょう。
オンライン秘書で働く方法は、クラウドソーシングや求人サイトやSNSや直接応募や知人の紹介や仲介サイトなどがあります。特に仲介サイトは、自分のスキルや経験に合った仕事を見つけやすく、依頼者とのコミュニケーションや契約もサポートしてもらえるので多くの人におすすめできる方法です。
時代に合った働き方であるオンライン秘書。自分のペースで働きたいと考える方は、ぜひチャレンジしてみてください。