会社員として人事の仕事をしていると「時間や場所に縛られて、なかなか理想の働き方ができない…」「もっと自分のスキルや経験を活かして、様々な企業の課題解決に貢献したい…」と感じることはありませんか?
この記事では、人事でもフリーランスで働く場合のメリット・デメリット、収入、必要なスキルについて解説します。さらに、効率よく高単価の案件を探す方法もご紹介します。
もし、効率の良い方法を把握しないまま、やみくもにフリーランス人事の案件を探し始めてしまうと、他のフリーランスに埋もれてしまい、貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。
この記事を読むことで、フリーランス人事として働くイメージが明確になり、具体的なステップが理解できるでしょう。ぜひ、参考にしてください。
フリーランス人事とは、特定の企業に社員として雇用されるのではなく、個人事業主として独立し、企業の人事関連業務を請け負う働き方のことです。
正社員の人事担当者と同様に、採用、労務、研修など、幅広い業務を、企業からの依頼に応じて、プロジェクト単位や時間単位で柔軟に提供することが特徴です。
また、フリーランス人事は、時間や場所に縛られない自由な働き方を選択でき、自分のスキルや経験を活かしてキャリアアップできる魅力があります。
フリーランスという立場を活かし、さまざまな企業の課題解決に貢献することで、自身の市場価値を高められるかもしれません。
特定の企業に属し「組織の歯車」として働くのではなく、自分の裁量で、よりダイレクトに企業の成長に貢献したい。そんな想いを実現できるのが、フリーランス人事の働き方と言えるでしょう。
フリーランス人事の需要は増加傾向にあり、その将来性も非常に有望視されています。矢野経済研究所の行った調査によると、人事の業務をフリーランスや外部にアウトソーシングしている市場は、年々、増加傾向にあることが明らかになりました。
近年、働き方改革や人材不足を背景に、企業が外部人材を活用する動きが活発化しており、フリーランス人事という働き方が注目を集めています。
企業は、必要なスキルを持つ人材を、必要な期間だけ活用できるため、人件費などのコストを削減できます。また、外部からの客観的な視点を取り入れることで、組織の柔軟性向上も期待できるでしょう。
一般的にフリーランスとして働く人は、その分野を極め、独立した人が多いです。正社員として人事に長年携わり、プロフェッショナルなスキルを培った人たちが、フリーランス人事として活躍しています。
すぐに即戦力となることからも、「プロ人材」と呼ばれるフリーランス人事の需要は、今後ますます高まることが予想されます。
フリーランス人事の業務内容は、企業規模や業界、抱える課題によって多岐に渡ります。下記のような、人事に関するあらゆる業務を請け負う可能性があるでしょう。
ここでは、フリーランス人事が担当する可能性のある代表的な業務内容について詳しく解説します。
採用業務は、フリーランス人事にとって最も一般的な業務の一つです。企業の人材ニーズを的確に捉え、採用戦略の立案から実行まで、採用活動全般をトータルでサポートします。
具体的には、魅力的な求人広告の作成、応募者のスキルや経験を見極める書類選考、応募者の本質を見抜く面接の実施、そして、内定者の不安を解消し、入社意欲を高める内定者フォローなどが挙げられます。
近年では、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用など、多様な採用手法を取り入れる企業が増えており、フリーランス人事には、これらの新しい手法に関する深い知識と、実践経験が求められています。
フリーランスとして多様な企業の採用現場を経験してきたからこそ、それぞれの企業に最適な採用手法を提案できるのが、フリーランス人事の強みと言えるでしょう。
また、採用活動の効果測定を行い、データに基づいた改善策を提案することも、フリーランス人事の重要な役割です。
労務管理は、従業員の入社から退社まで、労働に関する法律や規則に基づいて、適切な労働環境を整備・管理する業務です。フリーランス人事は、企業の規模や業種に合わせて、さまざまな労務管理業務を代行します。
主な業務内容としては、以下のようなものが挙げられます。
業務 | 内容 |
---|---|
給与計算 | 従業員の給与を法律・就業規則に基づいて計算 支給明細書を作成 |
業務マニュアルの整備 | 労務に関する業務の手順や注意点などをまとめたマニュアルを作成 |
勤怠システムの導入 | 従業員の勤怠状況を正確に把握 労働時間管理を効率化するためシステムを導入 |
近年、働き方改革関連法案の施行により、労働時間管理や有給取得の推進など、労務管理の重要性が高まっています。フリーランス人事には、労働関係法令に関する深い知識と、企業の状況に合わせた適切な労務管理体制を構築する能力が求められるでしょう。
組織開発は、組織全体の活性化や、従業員のエンゲージメント向上を目的とした取り組みです。フリーランス人事は、客観的な視点と専門知識を活かし、組織の課題解決をサポートします。組織開発における主な業務内容は、以下の通りです。
組織開発にあたって、経営層や管理職との対話は重要です。組織の現状や課題、目指す方向性などを共有し、共通認識を形成します。
目指す方向性が確定したら、従業員を対象としたアンケート調査(サーベイ)を実施し、組織の現状や課題を客観的に把握しなければなりません。
ディスカッションやサーベイの結果を分析し、組織が抱える課題を明確にすることで、具体的な改善策を立案し、実行に移すことができます。その後も効果を検証し、必要に応じて改善策の見直しや修正を行うことが重要です。
人事制度設計は、企業の理念や経営戦略に基づいて、従業員の評価、報酬、昇進などを決定するための制度を設計する業務です。
フリーランス人事は、企業の規模や文化、経営戦略に合わせて、最適な人事制度を設計し、企業の成長をサポートします。人事制度設計における主な業務内容は、以下の通りです。
従業員の能力や貢献度を客観的に評価し、適切な報酬を決定するための基準を作成します。また、従業員が納得感を持って評価を受けられるよう、評価制度の透明性を高め、公平な評価が行われる仕組みを構築しなければなりません。
さまざまな企業の人事制度設計に携わってきた経験を活かし、それぞれの企業に合った最適な制度を提案できるのが、フリーランス人事の強みと言えるでしょう。
人材開発・育成は、従業員のスキルアップやキャリア開発を支援するための取り組みです。フリーランス人事は、企業のニーズに合わせて、研修プログラムの企画から実施まで、幅広い業務を担当します。具体的には、次のようなものが挙げられます。
企業の抱える課題や、従業員のスキルレベルを詳細に分析し、最適な研修プログラムを企画・立案します。その上で、研修で使用するテキストやスライドなどの資料を作成しますが、単に情報をまとめるだけでなく、分かりやすく、実践的な内容にすることが重要です。
研修プログラムを実施する際には、参加者の理解度や反応を注意深く観察し、進捗や内容を柔軟に調整していくファシリテーション能力が求められます。
また、研修のテーマ、内容、期間、教材などを設計する際には、企業のニーズを的確に捉え、参加者の興味を引きつけ、学習効果を最大限に高めるための工夫が必要です。
さらに、研修の実施日時、場所、講師などを調整し、スムーズな研修運営のための綿密なスケジュールを策定することも重要な業務となります。
フリーランス人事の収入は、スキルや経験、担当する業務内容によって大きく変動しますが、およそ目安として「2000円〜2500円程度の案件が多い」と言えるでしょう。
ただし、時給単価は、担当する業務が実務レベルなのか、戦略立案といった上流レベルなのかによって大きく異なります。
実務レベル | 上流レベル | |
---|---|---|
実務経験 | 1〜3年 | 5年以上 |
内容 | スカウト 応募受付 書類選考 面談実施 | 採用戦略の策定 採用広報の企画 媒体選定 募集要項の作成 |
時給 | 1800円〜2000円前半 | 2500円~ |
1〜3年の実務経験があり、書類選考や面接実施など、採用活動の実務をメインに担当できる方であれば、時給1800円〜2000円前半が目安です。
実務経験が少ない場合、指示された業務を正確かつ効率的にこなすことが求められるため、経験年数よりも、日々の業務遂行能力が重視される傾向にあります。
一方、5年以上の経験があり、採用戦略の策定、採用広報の企画、媒体選定、募集要項の作成など、採用活動の上流工程を主導できる方であれば、時給2500円からが目安となりますが、スキルや実績によってはそれ以上も可能です。
5年以上のキャリアがある場合、企業の経営戦略や事業目標を深く理解し、最適な人材戦略を立案・実行できる能力が求められるため、高単価での契約が期待できます。
たとえば、過去に大手企業の採用戦略を成功に導いた実績や、特定の業界に精通しているなどの強みがあれば、さらに高い報酬を得ることも十分に可能と考えられます。
フリーランス人事として働くことは、従来の会社員とは異なる多くのメリットがあります。
フリーランス人事として働く具体的なメリットについて詳しく解説していきます。
フリーランス人事の最大の魅力の一つは、自由な働き方ができることです。具体的には、働く時間や場所を自分で決められるという点が挙げられます。会社員時代のように、毎日決まった時間にオフィスに出勤する必要はありません。
たとえば、午前中は自分の時間を使い、午後から仕事に取り組む、といった柔軟な働き方が可能です。また、自宅やカフェなど、好きな場所で仕事ができるため、通勤時間や場所にとらわれることなく、自分のペースで仕事を進められます。
近年、企業のDX化や働き方改革の推進により、フルリモートワークを導入する企業が増加しており、フリーランス人事として働く上で、場所を選ばない働き方がますます手軽になっています。
さらに、フリーランス人事は、仕事のスケジュールを自分で管理できます。プロジェクトの納期に合わせて、仕事量を調整したり、休暇を取得したりすることが可能です。会社員時代には難しかった、長期の旅行や趣味に時間を使うことも、フリーランスであれば実現できます。
フリーランス人事として働くメリットとして、培ってきたスキルや経験を最大限に活かせる点が挙げられます。会社員時代には、組織の都合や役割分担によって、自分の得意分野や専門性を十分に発揮できないケースも少なくありません。
しかし、フリーランスであれば、自分の強みを活かせるプロジェクトを選んで参画することができるでしょう。
たとえば、採用戦略の立案や実行が得意な方は、採用に課題を抱える企業に対し、最適な採用プランを提案し、その実行をサポートすることができます。
また、労務管理や人事制度構築に精通している方は、企業の規模や状況に応じて、最適な労務体制の構築や制度設計を支援できます。
このように、フリーランス人事は、自分の得意分野を活かして、企業の課題解決に貢献することで、会社員時代よりも大きなやりがいを感じられるのが大きな魅力です。
会社員時代には、給与は固定されており、大幅な収入アップは難しいかもしれません。しかし、フリーランスであれば、自分のスキルや経験、実績に応じて、自由に報酬を設定することができます。
たとえば、高度な専門知識や豊富な経験を持つ方は、高単価の案件を獲得することで、会社員時代よりも大幅に収入を増やすことが可能です。また、複数のプロジェクトを同時進行することで、収入源を分散させ、安定した収入を確保することもできます。
さらに、成果報酬型の案件に挑戦することで、自分の頑張り次第で収入を大きく伸ばすことも可能です。ほかにも、特定の分野に特化して経験を積むことで、その分野の専門家としての市場価値を高めることができ、より高単価な案件の獲得につながります。
自身のスキルアップが、そのまま収入アップに直結しやすいという点は、フリーランスならではの大きな魅力と言えるでしょう。
ただし、フリーランスは、自分で仕事を探し、契約交渉を行う必要があります。そのため、営業力や交渉力も収入を左右する重要な要素となります。しかし、これらのスキルを磨くことで、より高単価な案件を獲得し、収入アップにつなげることができます。
フリーランス人事として働くことは、スキルアップの絶好の機会となります。さまざまな企業やプロジェクトに関わることで、会社員時代には経験できなかった多様な業務に携わることができます。
たとえば、次のように多種多様なニーズに対応することで、人事としてのスキルを総合的に高めることができます。
また、異なる業界や企業文化に触れることで、視野が広がり、柔軟な発想や問題解決能力を養えるかもしれません。ほかにも、最新の人事トレンドやテクノロジーに触れる機会も増えるため、常に自身の知識やスキルをアップデートし続けることができます。
このように、フリーランス人事は、多様な経験を通じて、市場価値の高い人材へと成長することができます。
フリーランスとして働くことは、多くのメリットがある一方で、次のようなデメリットも存在します。
会社員であれば、会社が提供してくれる福利厚生や安定した給与が保証されていますが、フリーランスは全て自分で管理する必要があります。
フリーランス人事として働く上で、注意すべきデメリットについて詳しく解説していきます。
フリーランス人事として働く上で、収入が不安定になることは、最も大きなデメリットの一つと言えるでしょう。会社員時代には、毎月決まった給与が支払われますが、フリーランスは、自分で仕事を探し、契約を結び、成果を出すことで初めて収入を得ることができます。
そのため、案件が途切れてしまったり、契約が打ち切りになったりすると、収入が途絶えてしまう可能性があります。
また、病気やケガで働けなくなった場合も、収入が途絶えてしまうため、会社員時代のような手厚い保障はありません。
収入を安定させるためには、常に新しい案件を探し続け、複数のクライアントと契約を結ぶことが重要です。また、万が一の事態に備えて、十分な貯蓄をしておくことも大切です。
フリーランス人事は、会社員と異なり、社会保険や税金、確定申告など、様々な手続きをすべて自分で行う必要があります。国民健康保険や国民年金への加入手続き、毎月の保険料の支払い、そして年間の所得に応じた確定申告など、煩雑な事務作業に時間と労力を費やさなければなりません。
また、万が一、仕事でミスをしてしまった場合、損害賠償責任を負う可能性もあります。会社員であれば、会社が責任を負ってくれる場合もありますが、フリーランスは、自分で責任を負う必要があります。そのため、損害賠償保険への加入など、リスク管理を徹底することが重要です。
さらに、契約書の作成や法務に関する知識も必要となるため、必要に応じて専門家への相談も検討しましょう。このように、フリーランス人事は、会社員時代には会社が担ってくれていた様々なリスクを、全て自分で管理する必要があるということを理解しておく必要があります。
フリーランス人事として働くためには、自分で仕事を見つける必要があります。会社員時代のように、会社から仕事が与えられるわけではありません。自分のスキルや経験をアピールし、企業に自分を売り込むための営業活動が不可欠となります。
具体的には、求人サイトやエージェントを活用したり、SNSで情報発信を行ったり、交流会やセミナーに参加したりするなど、様々な方法で人脈を広げ、仕事の機会を探す必要があります。
また、企業に提案書を作成したり、プレゼンテーションを行ったりするスキルも求められます。営業活動は、時間と労力を要するため、フリーランスとして働く上で、避けては通れない道です。
しかし、営業活動を通じて、自分のスキルや経験を客観的に見つめ直すことができたり、新たな人脈を築くことができたりするなど、自己成長の機会にもつながります。
フリーランス人事は、働く時間や量を自分で調整できる反面、オーバーワークに陥りやすいという側面も持ち合わせています。
会社員時代のように、就業時間が決まっているわけではないため、仕事を受注すればするほど収入が増えるという考えから、ついつい無理をして働きすぎてしまうことがあります。
また、複数のプロジェクトを同時進行している場合、それぞれの納期に追われ、睡眠時間を削って仕事に取り組んでしまうことも少なくありません。
オーバーワークは、心身の疲労を蓄積させ、健康を害するだけでなく、仕事のパフォーマンス低下にもつながります。
そのため、フリーランスとして働く上で、ワークライフバランスを意識し、適切な休息を取ることが非常に重要です。仕事のスケジュールを立てる際には、必ず休息時間を考慮し、無理のない範囲で仕事を受注するように心がけましょう。
フリーランス人事として成功するためには、専門的な知識や経験だけでなく、次のように、さまざまなスキルが求められます。
ここでは、フリーランス人事として活躍するために必要なスキルについて詳しく解説していきます。
企業がフリーランス人事に期待するのは、人事に関するさまざまな課題解決です。とくに、専門性の高い課題や、社内リソースだけでは対応しきれない場合に、そのニーズは高まります。
そのため、課題の本質を見抜き、的確な解決策を導き出す能力は、フリーランス人事にとって非常に重要です。
課題を特定するためには、まず企業の現状を正確に把握する必要があります。データに基づいた分析は不可欠です。
たとえば、採用に関する課題であれば、応募者数、採用率、離職率などのデータから、ボトルネックとなっている原因を特定します。フリーランス人事ならではの客観的な視点と、社内事情に縛られない自由な発想を発揮しましょう。
解決策は、企業の規模や状況に合わせて、現実的かつ効果的なものでなければなりません。フリーランス人事ならではの強みを活かし、多様な企業の成功事例や最新トレンドを参考にしながら、その企業にとって最適な解決策を提案することが求められます。
フリーランス人事として組織全体のパフォーマンス向上に貢献するには、組織マネジメントスキルが欠かせません。組織全体の目標達成に向けて、人材育成、チームビルディング、組織文化の醸成といった多角的な視点から、組織を活性化させる必要があります。
大切なことは、従業員一人ひとりが最大限の能力を発揮できる環境を整備し、組織全体の成長に貢献することです。フリーランスという立場を活かし、内部の人間関係や慣習に囚われない客観的な視点から、組織の課題を見抜き、改善策を提案しましょう。
組織マネジメントスキルを効果的に発揮するためには、日頃から従業員の声に耳を傾け、それぞれの個性や強みを理解しようとする姿勢が何よりも大切です。
フリーランス人事として、企業が抱える人事課題を解決に導くには、現状を的確に分析し、具体的な目標を設定した上で、その目標を達成するための戦略を立案する能力が不可欠です。
戦略を立案する際には、企業の経営戦略や事業目標を深く理解し、人事戦略がそれらと整合性のとれたものでなければなりません。
たとえば、企業が新たな市場に進出するという経営戦略を打ち出した場合、それに合わせて、海外で活躍できる人材の採用計画や、異文化理解を深めるための研修計画を立案する必要があります。
また、労働市場の動向や競合他社の動向を分析し、自社の強みや弱みを客観的に把握した上で、効果的な戦略を立案することも重要です。
戦略は、机上の空論ではなく、実行段階まで見据えた現実的なものでなければなりません。戦略を立案するだけでなく、その実行を支援することも、フリーランス人事の重要な役割となります。
採用活動は、単なる事務作業の積み重ねではありません。企業の未来を左右する人材を見極める「高度な知識とスキル」が求められるため、採用現場で培われた豊富な実務経験が必要となります。
たとえば、求人広告の作成一つをとっても、企業の魅力を最大限に引き出し、求める人材からの応募を増やすには、ターゲットに響く言葉を選ぶセンスと、効果的なライティングスキルが不可欠です。
書類選考では、スキルや経験だけでなく、応募者の潜在的な可能性や、企業の文化に合致するかどうかを見抜く、確かな判断力が必要となります。
また、面接では、限られた時間の中で応募者の本質を見抜き、企業の求める人物像に合致するかどうかを判断する、高度なコミュニケーション能力と洞察力が求められます。内定者フォローでは、内定者の不安を解消し、入社意欲を高め、スムーズな入社に繋げるために、きめ細やかなコミュニケーションと情報提供が欠かせません。
これらの業務を、戦略立案だけでなく、自ら手を動かして実践した経験があるからこそ、各プロセスの課題を的確に把握し、効果的な改善策を提案することができるのです。
現代の人事の仕事は、ITツールを活用することが不可欠です。以下のような、さまざまなITツールを使いこなすための基本的なITリテラシーは必須スキルと言えるでしょう。
たとえば、応募者情報を一元管理し、選考の効率を上げるためには、採用管理システム(ATS)の導入が必要です。従業員情報を管理し、人事評価や給与計算を円滑に進めるためには、人事管理システム(HRM)を活用できなければなりません。
また、勤怠管理や年末調整などの業務を効率化するときには、労務管理システムが必要です。このように、ITツールを使いこなすことで、人事担当者の業務負担を軽減し、より戦略的な業務に集中することができます。
ほかにも、データ分析ツールを活用して、人事データを分析し、人事施策の効果測定や改善に役立てることも可能です。
フリーランス人事は、企業の経営者から人事担当者、そして一般の従業員まで、さまざまな立場の人と関わる機会が多くあります。そのため、高いコミュニケーションスキルは、フリーランス人事として成功するための必要条件と言えるでしょう。
コミュニケーションスキルとは、単に話が上手いということではありません。相手の話を注意深く聞き、言葉の裏にある意図を正確に理解するための「聞く力」が求められます。
ほかにも、自分の考えや意見を、専門知識がない人にも分かりやすく伝える能力。そして、相手の立場や状況を理解し、共感する能力などもコミュニケーションスキルと考えられます。
たとえば、企業の経営者に対して、新たな人事戦略を提案する際には、その戦略のメリットやリスクを、データに基づきながら分かりやすく説明するプレゼンテーション能力が求められるでしょう。
従業員との面談やキャリア相談においては、相手の気持ちに寄り添い、安心して話せる雰囲気を作る傾聴力や共感力が不可欠です。
正社員と異なり、組織に属さないフリーランスという立場だからこそ、高いコミュニケーションスキルは必要不可欠です。ほかにも、初対面の人ともすぐに打ち解けられる親しみやすさや、難しい課題も丁寧に説明できる分かりやすさなども重要なスキルと言えます。
フリーランス人事として活動を始める際、最も重要なことの一つが、安定的に案件を獲得する方法を確立することです。企業の人事ニーズは常に変化しており、案件の探し方も工夫する必要があります。
ここでは、フリーランス人事が案件を探すための代表的な方法と、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
クラウドソーシングは、企業がインターネット上で不特定多数の人に業務を発注する仕組みです。クラウドワークスやランサーズなどが挙げられます。フリーランス人事にとって、手軽に案件を探せる便利なツールとして活用できます。
クラウドソーシングサイトには、採用代行、労務管理、研修企画など、人事に関する様々な案件が掲載されています。
メリット | デメリット |
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未経験者でも応募できる 自分のスキルに合った案件を選べる 好きな場所や時間で働ける | 報酬が低い案件が多い 競争率が高い 実績が求められる 契約手続きを自分で行う |
クラウドソーシングで案件を獲得するためには、まず自分のプロフィールを充実させ、実績を具体的にアピールすることが重要です。また、提案文を丁寧に作成し、企業のニーズを的確に捉えた提案を心がけることも大切です。
フリーランス人事として活動を始める上で、知人からの紹介は、信頼性の高い案件を獲得するための有効な手段です。これまで培ってきた人脈を最大限に活用し、友人、知人、元同僚などに、フリーランス人事として活動していることを伝え、仕事の依頼や紹介を依頼してみましょう。
メリット | デメリット |
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スムーズに仕事が進みやすい 案件内容や企業文化を理解しやすい 新規開拓のコストを抑えられる | 条件交渉がしにくい スキルや経験に合わない場合もある 安定的な案件確保が難しい |
知人からの紹介は、お互いの信頼関係があるため、スムーズに仕事が進みやすいというメリットがあります。また、報酬や契約条件などについても、比較的交渉しやすい傾向があります。
ただし、知人からの紹介の場合、断りにくいという側面もあるため、自分のスキルや経験に合わない案件は、丁寧に断ることも重要です。
SNSはフリーランス人事にとって、自分のスキルや経験を発信し、企業とのつながりを築くために必要なツールです。X(旧Twitter)やInstagramだけでなく、LinkedIn、Facebookなど、さまざまなSNSを活用し、人事に関する情報発信や企業との交流を行いましょう。
メリット | デメリット |
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スキルや実績を広くアピールできる 企業と直接つながる可能性がある 無料で手軽に始められる | 情報発信のリスクがある 成果が出るまでに時間がかかる 情報過多で、埋もれてしまう |
SNSを活用する際には、自分のアカウントをきちんと管理し、信頼性を高めることが重要です。人事に関するニュースやトレンド、自分の実績やノウハウなどを発信することで、自分の専門性をアピールすることができます。
また、企業の採用情報やイベント情報などを共有したり、企業の担当者と積極的に交流することで、仕事の機会につながることもあります。
エージェントに登録することで、自分のスキルや経験に合った案件を紹介してもらうことができます。フリーランス人口の増加に伴い、フリーランス専門エージェントも登場しています。
メリット | デメリット |
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効率よく案件を探せる スキルや経験に合う案件が見つかる 契約交渉や請求業務を任せられる 高単価案件を紹介してもらえる | エージェントへの手数料が発生する 複数のエージェントとのやり取りが煩雑になる場合がある |
営業活動に時間をかけたくない人は、エージェントに登録することで、効率よく案件を見つけることができます。
また、エージェントは企業のニーズを把握しているため、自分では見つけられないような高単価案件を紹介してくれる点もポイントです。意外と時間や手間のかかる契約交渉や請求業務なども代行してくれるため、安心して仕事に集中することができます。
複数のエージェントに登録することで、案件を紹介してもらえるチャンスは増えますが、それぞれのエージェントとのやり取りが煩雑になるかもしれません。自分の希望に合ったエージェントを選ぶことが重要です。
フリーランス専門エージェントの「キャリモ」では、フリーランス向けの案件を数多く紹介しています。
上記のような、自分に合った働き方を探している方はぜひ一度、キャリモにご相談ください。
フリーランス人事という働き方は、時間や場所に縛られない自由な働き方を実現できるだけでなく、多様な企業の課題解決に貢献することで、自身のスキルアップやキャリアアップにもつながる魅力的な選択肢です。
もちろん、収入が不安定になる可能性や、案件獲得のための営業活動を自身で行う必要があるといった側面も存在します。しかし、周到な準備を行い、必要なスキルを磨くことで、これらのリスクを最小限に抑えることが可能です。
フリーランス人事として活躍するためには、課題解決能力や組織マネジメントスキルだけでなく、企画・戦略を立案する能力、そして円滑なコミュニケーション能力といった多岐にわたるスキルが求められます。
この記事を参考に、フリーランス人事という働き方を検討し、あなた自身の可能性を大きく広げてみてはいかがでしょうか。