田舎でパソコンでできる仕事

田舎でパソコンを使って稼げる仕事10選!収入目安や必要スキルも紹介

自然に囲まれた快適な生活を送るのは、多くの人の憧れです。しかし、田舎でパソコン1台で仕事はできるのか?田舎でもできるパソコンを使った仕事は何か?など、疑問を抱いている人もいるかもしれません。

この記事では、田舎でパソコンを使った仕事10選をご紹介します。田舎で働くメリットや注意点、向いている人の特徴についても解説しているため、リモートで働きながら田舎暮らしを楽しみたい人はぜひ参考にしてください。

田舎でパソコン1台で仕事をして生活するのは可能?

新型コロナウイルスの感染拡大により、在宅勤務やテレワークが一般化しました。それにともなって、フルリモートで働ける求人も増えています。

これをうけて、田舎に移住してパソコンを使った仕事をする人も増加しつつあります。インターネット環境が整っていれば都会と変わらない仕事の質や量がこなせて収入も確保できるため、田舎暮らしがしたい人にとって、パソコンを使った仕事はおすすめできるといえるでしょう。

パソコン1台で田舎でも稼げる仕事おすすめ10選

パソコン1台で田舎でも稼げる仕事を10個ご紹介します。各仕事の内容や報酬、需要、求められるスキルレベルなどを紹介しますので、自分に合った仕事を見つけてみてください。

1. 家庭教師

オンライン上で学生に対して勉強を教える仕事です。教えることが好きな人にはうってつけの仕事といえるでしょう。

家庭教師の報酬は、1時間あたり2000円から5000円程度が相場です。高校生や中学生に教えることが多いですが、小学生や予備校生に対応するサービスもあります。

求められるスキルレベルは教える教科や学年によって異なりますが、基本的には高校卒業レベル以上の学力知識とティーチングスキルが必要です。また、ほとんどの求人で、大学生、もしくは大卒以上の人材が求められています。

2. 日本語教師

日本語を学びたい外国人に日本語を教える仕事です。外国人との交流ができるほか、自分の日本語力を向上できたり、場合によっては海外移住も視野に入れられたりするとして、近年大きな注目が寄せられています。

日本語教師の報酬は、1時間あたり1,000円から3,000円程度が相場です。生徒はベトナムや中国、韓国などのアジア圏だけでなく、欧米や中東などの地域からも受講しています。

未経験でも日本語講師になること自体は不可能ではありませんが、日本語教育能力検定試験に合格していたり、日本語教師養成講座を受講していたりするほうが、安定して仕事を受注できそうです。

3. 一般事務

データ入力や書類作成、電話応対などのオフィスワークをする仕事です。コロナ禍の影響を受けて、フルリモートでの求人も年々増えてきています。

一般事務の報酬は、1時間あたり1,000円から1,500円程度が相場です。ただし、デザインやプログラミング、マーケティングなどのスキルがある場合は、時給換算で2,000円以上になることも少なくありません。

求められるスキルレベルは、タイピングやエクセルなどの基本的なパソコン操作と、ビジネスマナーやコミュニケーション能力です。

4. ECサイト運営

インターネット上で商品やサービスを販売します。自分で通販サイトを運用するケースと、企業の通販サイトの運用を担当するケースの二つがあります。

商品知識やマーケティング力、サイト作成や運営スキルなどさまざまなスキルが求められ、ものの売り買いに興味がある人にはピッタリの働き方です。

企業に雇用される場合、報酬は月収15〜25万円程度が一般的。需要はファッションや雑貨、食品など多岐にわたります。

5. 不動産業(宅建士)

土地や建物などの不動産を売買したり賃貸したりします。2021年にデジタル改革関連法が成立したことをうけて、重要事項説明をオンライン上で実施することが可能になりました。これをうけて、宅建士をフルリモートの条件で募集する求人も増えてきています。

宅建士の報酬は、地域にもよりますが月収25万円前後が一般的。ここに資格手当やインセンティブが付きます。

宅地建物取引士のほか、不動産鑑定士、賃貸不動産経営管理士、フィナンシャルプランナーなど、家とお金に関わる資格も有利です。

6. 動画編集

映像や音声などの素材を加工して動画を作る仕事で、フリーランスでの働き方が一般的です。近年、動画を使ったマーケティングや宣伝の手法が一般的になりつつあり、動画編集の需要は大きく高まっています。

動画編集の報酬は、動画の長さや難易度、依頼者の予算などによって変わりますが、1本あたり5,000円から30,000円程度が相場です。需要はYouTubeやTikTokなどのSNSや、企業や団体の広告やPRなど様々な分野にあります。

動画編集の仕事に携わるためには、編集ソフトの操作や映像表現の技術、クリエイティブな発想力などが必要です。

7. Webライター

インターネット上で記事を書く仕事です。文字を書くことに抵抗がない人にとってはピッタリの仕事といえます。

Webライターの報酬は、記事の文字数や難易度、依頼者の予算などによって変わりますが、1文字あたり0.5円から5円程度が相場です。需要はニュースやブログ、コラムなど様々なジャンルにあります。

求められるスキルレベルは、文章力や調査力、SEOやマーケティングなどです。

8. Webデザイナー

ウェブサイトやアプリなどをデザインします。フリーランスの働き方のほか、企業に従業員として所属する働き方もあります。

報酬はデザインの規模や難易度、依頼者の予算などによって変わります。需要は企業や団体のホームページやランディングページ、ECサイト、アプリなど多岐に渡ります。

求められるスキルレベルは、デザインソフトの操作やデザイン表現の技術、UI/UXデザインやコーディングなどの知識が必要です。また、近年ではAIによるデザインサービスなどの提供も始まっており、単純なデザインスキルだけでは生き残っていけないことも考えられます。ヒアリングの能力などもあわせて身につけることで、長く仕事を続けられることでしょう。

9. カウンセラー

悩みを抱えた人の相談に乗る仕事です。近年ではリモートでの求人が増えており、人のサポートに興味がある人におすすめできる職業といえます。

カウンセラーの報酬は、1時間あたり3,000円から20,000円程度が相場です。需要は恋愛や家庭、仕事など多岐にわたるため、自分の得意分野を見つけやすい職種といえます。

カウンセラーを名乗るためには、資格は必要ありません。ただし、近年、公認心理士が国家資格になったこともあり、一定のクライアントを得るためには資格が必要不可欠ともいえそうです。また、傾聴力や共感力などのスキルも必要です。

臨床心理士や産業カウンセラーなどの資格も持っていれば、さらに有利になることでしょう。

10. オンライン営業アシスタント

オンライン営業アシスタントとは、企業の営業担当者を補助する仕事です。オンラインで顧客情報を管理したり、アポイントメントを取ったりすることもできます。業務委託のほか、企業に従業員として雇われる働き方もあります。

報酬は、1時間あたり1,000円から2,000円程度が相場です。ITや教育、不動産などの業界がオンライン営業アシスタントを募集しやすい傾向にあります。

業務の実施には、営業力やコミュニケーション能力、ITツールなどのパソコン操作が必要です。

田舎でパソコンを使う仕事は副業にするのもアリ

ここまで、田舎でもパソコンを使って働ける仕事を紹介してきました。

ただし、田舎で円滑に生活する上で忘れてはいけないのが、近隣住民とのコミュニケーションです。田舎にある企業に通勤しながら働いたほうが、地域により早く溶け込み、より生活の質を上げられることも考えられるでしょう。

このため、パソコンを使った仕事は副業にすることも一つの手です。本業に加えて収入を確保できるため生活が豊かになるほか、経験やスキルを本業にも役立てられるなど、多くのメリットが生まれます。

ただし、本業の会社や契約によっては副業が禁止されている場合もあります。また、収入によっては確定申告が必要になることもあるため、申告漏れが発生しないように注意しましょう。

田舎でパソコンを使う仕事をするメリット

田舎でテレワークをすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく解説します。

好きな場所で働ける

パソコンとインターネット環境があれば、好きな場所で働けるのは大きなメリットといえるでしょう。家からだけでなく、旅行がてらワーケーションなども可能なため、楽しみながら働けます。

好きな時間に働ける

働く時間を自由に決められるため、田舎の良さを堪能できます。昼は農作業や釣り、散歩などを楽しみ、夜に働くというような柔軟性の高い働き方も不可能ではありません。

ただし、スケジュールを自分でコントロールしなければならないことには注意しましょう。

職場における人間関係がシンプルになる

仕事をする上で、多くの人の悩みの種になっているのが人間関係です。エン・ジャパン株式会社が2022年に実施した調査でも、人間関係の悪さは退職理由のトップに上がっているほどです。

田舎でリモートワークをする場合、関わる人の絶対数が少なく人間関係に悩む可能性が少なくなるのは大きなメリットといえるでしょう。

生活レベルが上がる

リモートワークの場合、地方に住みながら首都圏の企業に雇ってもらえるケースも少なくありません。首都圏の賃金レベルは地方よりも高く設定されていることが多いため、周囲よりも余裕のある生活を送れそうです。

田舎でパソコンを使う仕事をするデメリット

一方、田舎でテレワークをしながら生活することには、デメリットもあります。詳しく解説します。

集客が難しい

田舎は人口が少なく、需要も限られています。このため、クライアントや売り上げを確保するためには、インターネットなどを介し、全国に販路を広げる必要が出てきます。

業務知識にくわえ、WEBマーケティングやSNS戦略、SEO施策などの知識が必要になることを、デメリットと感じる人もいるかもしれません。

インフラが整っていない

田舎では、公共交通機関が都会に比べて整備されていない場合があります。このため、駐車場やガソリン代など、固定費にコストがかかることには注意しましょう。

人間関係に気を使う

田舎では、近隣住民との人間関係が密なことも多いものです。趣味や仕事に没頭したいと思っても、地域の人とのコミュニケーションや自治会活動などに参加しなければならず、時間が思うように割けないケースもあります。

転居の前に一時的に滞在するなどして、長期間住み続けられそうな土地かどうかは必ずチェックしておきましょう。

田舎でパソコン1台を使って仕事するのが向いている人

田舎でパソコンを使って仕事するのが向いている人はどんな人なのでしょうか。詳しく解説します。

自分でスケジュール管理ができる人

オンラインでの仕事は、仕事における時間や場所の制約が少なくなる分、自分で仕事の優先順位や進捗状況を把握し、納期や品質に影響しないように計画的に作業しなければなりません。

自分のペースで仕事とプライベートのバランスを取れる人は、田舎でパソコンを使って仕事するのに向いているといえるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

オンラインで仕事をすると、依頼者や相手との対面や直接のやりとりが少なくなり、メールやチャットなどのテキストベースのコミュニケーションが増えます。

自分の意図や状況を正確に伝えたり、相手の要望や気持ちを理解したりするためのコミュニケーション能力が求められます。

学習意欲がある人

田舎は、都会と比べて最新の情報や流行に触れる機会が少なくなってしまうもの。収入を維持し続けるためには、自分で情報収集やスキルアップをしながら、知識のブラッシュアップに努める必要があります。

田舎でパソコン1台を使って仕事するのが向いていない人

田舎でのリモートワークが向いていない人についても解説をします。

自己管理が苦手な人

一人で働いていると、やるべきことを先延ばしにしたり、集中力が続かなかったり、モチベーションが下がったりしてしまう人の場合は、都会に住みながら、通勤して働くほうがおすすめできます。

人との交流が好きな人

人との交流が好きな場合、リモートワークをしながら一人で働いていると孤独感や孤立感を感じてしまうことが考えられます。

また、田舎は都会とは文化が大きく異なるため、地域に馴染むのに時間や努力がかかる場合もあります。仲の良い人とすぐに会える環境を維持したい場合は、田舎への移住は考え直すべきかもしれません。

新しい技術や知識に抵抗がある人

新しい技術や知識を取り入れない場合、仕事のやり方が時代遅れになったり、競争力を失ったりすることも少なくありません。田舎にいるからこそ、むしろ熱意をもって仕事をする必要があることは注意しておきましょう。

まとめ

田舎に移住しながらパソコンで仕事をする暮らし方は、年々注目が高まりつつあります。家庭教師や一般事務、WEBライターやWEBデザイナーなど、働ける職種も数多く存在し、スキルさえあれば仕事を見つけるのは難しいことではありません。

ただし、自己管理が必要になることや、新しい技術や知識を取り入れ続けなければならないことなどには、十分に注意しましょう。

田舎暮らしは都会よりも緑が豊かで、心穏やかに暮らせると感じる人も多いもの。ぜひ、自分の理想とする暮らしを実現させてください。